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2006年 年頭ご挨拶
「常に変革を進める」

2006年1月1日
コニカミノルタホールディングス株式会社
代表執行役社長   岩 居 文 雄

皆様、新年明けましておめでとうございます。

昨年は、米国経済が拡大基調を保ち、アジアでは中国を中心とした高成長が続きましたが、欧州では、内需の伸び悩みなど停滞基調を示しました。国内経済は、原油価格などの高騰による景気への影響が懸念されましたが、企業収益の改善が図られ、個人消費も緩やかに持ち直すなど景気の回復傾向を示しておりました。本年の世界経済は、概ね堅調に推移するとの予想もありますが、決して楽観できない状況であると考えております。

さて、コニカミノルタグループは、2003年に誕生し、本年で、3年目を迎えました。

04年度までは、ITや人事制度等の経営インフラ・経営基盤の整備に注力し、概ね計画どおりに進捗いたしました。05年度からは、より強い企業グループを目指し、更なる選択と集中、新規事業の育成、提携・M&Aによる事業拡大を進めてまいりました。

その一方で、この間、当社グループを取り巻く事業環境が激変、とりわけカメラや銀塩フィルムなどのフォトイメージング事業においては、カメラの価格競争が一層厳しくなるとともに、銀塩フィルム市場そのものの縮小が想定以上の速度で進行しました。今後そのスピードがますます速まることが予想されるため、当初計画していた構造改革を大きく前倒しし、同事業の大幅な規模の縮小を図る決断を行い、グループ全体へ占める当該事業の比率を下げるとともに、成長事業への経営資源のシフトを加速することといたしました。

05年度は、そうした構造改革に係わる費用が見込まれるため、遺憾ながら最終利益の赤字を見込んでおりますが、06年度につきましては、コニカミノルタグループの総力を挙げ、収益の大幅な回復を図る所存です。

技術や人々の価値観・ライフスタイルの変化によって市場は、大きく様変わりしています。激しい変化の中では、現状に満足せず将来を見据え、新規のビジネスや必要となる技術をしっかりと描き、育成していく等、常に変革を進めていく企業であることが重要です。

当グループには、陸上競技部があり、これまで、全国実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)では、複数回にわたり優勝を果たしてまいりました。こうした活躍も、常に将来に向けて、高い目標を掲げ、チームとしても個々の選手としても積極的に変革に取り組んできた成果であると思います。厳しいライバルとの競争の中で戦う集団の姿は、企業経営としても学ぶことが多くあり、強い企業グループとなるためには、市場の変化のスピードに負けない改革を積極的に進めていかなければなりません。

今後、コニカミノルタグループはグループの経営資源を中核事業である情報機器分野、戦略事業の光学デバイス分野、成長が見込まれる医療分野などのビジネスユース向け事業へ集中的に投下するなど、グループ内の事業構成、事業構造の再構築を行い、グループとしての安定と成長を図り、企業価値の拡大を目指してまいりますので、なお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。

本年も皆様方のご健康とご多幸を心からお祈りいたします。

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