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コニカミノルタホールディングス株式会社 2004年入社式 社長訓示
「広い視野を持って変革し続けよう」

2004年4月1日
コニカミノルタホールディングス株式会社
代表執行役社長 岩居文雄

  新入社員の皆さん、本日は入社おめでとうございます。
コニカミノルタグループを代表してみなさんの入社を心から歓迎いたします。
本日は、コニカミノルタグループが誕生して初めて開催する記念すべき入社式であり、このように多くのフレッシュな皆さんをお迎えできたことは、大変、喜ばしいかぎりであります。
昨年、ご存じのようにコニカとミノルタとの経営統合が実現し、コニカミノルタグループが新しく誕生いたしました。そして今日、晴れて4月1日を迎えたわけですが、皆さんは、新しい企業グループの創業と同時に入社されたことになり、名実ともにコニカミノルタグループの「入社第一期生」となられました。
昨日、3月31日、歴史的に大きく変革した激動の2003年度は、社員の努力のお陰で無事終了いたしました。そして本日からは、新入社員の皆さんを加え、私自身も気持ちを一新して、2004年度のスタートをここに踏み出すことができました。

  さて、コニカミノルタは、昨年、今後皆さんにとって大切な考え方のひとつとなります新しい人事理念を制定いたしました。この人事理念は、「イメージングの領域において市場をリードする企業を目指し、過去の成功体験や慣習にとらわれずに、お客様の視点に立ち、常に変革し続ける人」を尊重していくことを提唱しています。この理念は、全社員がたゆまない努力をし、常に「変革」していくことを求めていますが、新入社員の皆さんにもこの主旨を理解していただき、「広い視野を持って変革し続けて欲しい。」と切に願っております。
カラーフィルムやアナログカメラは、これまで順調に成長してきました。しかし、デジタル化の進展により市場環境は大きく変化しており、カラーフィルムやアナログカメラの研究を従来通りの発想で行っていては、生き残れなくなってきております。つまり、カラーフィルムやアナログカメラの研究といった狭い視野の延長上には、その代替となりつつあるCCDやデジカメをどうするかといった発想は生まれてこないのです。視野を広げ、イメージング分野でお客様の求めている商品を見つけだし、従来の発想を変革していかねば、真に魅力ある商品は生まれないのです。

  広い視野を持つためには、いろんな人と接触を持ち、情報交換を活発にして欲しいと思います。具体的には、仕事面でももちろんですが、プライベートにおいても積極的に外国の人と接触する機会を持ち、多くの友人を作って欲しいと思います。また、身の回りにある様々なジャンルにも興味や関心を持ち、触れ合っていただきたいとも思っています。そのような行動を日々積み重ねていくことで視野を広げ変革を遂げることができ、また、一流のプロに成長できると確信いたしております。

  当社を取り巻く市場環境は、驚異的なスピードで変化し続けております。このような厳しい市場環境でコニカミノルタは、世界的に期待される企業集団として、グローバル市場での競争を勝ち抜き、将来にわたって発展していかねばなりません。
言うまでもなく、経営統合は、それぞれが持つ強みを結集することにより、「競争力の強化」を目的にしております。競争力の強化を本物にするために、そして「真」の成果を早く出すためにも皆さんの入社は、とても大きな位置づけにあります。
私自身も必死になって競争力強化のために全力を注いでいきますので、どうぞ、皆さんも職場に配属後は、精一杯、力を発揮してください。第一期生として期待しています。

  コニカミノルタは、イメージング事業の領域で幅広い技術を武器にお客様に感動創造を与えつづける真のグローバル企業を目指していきます。是非、今日からコニカミノルタグループの一員として、新しいイメージングの世界を切り拓いてまいりましょう。

  本日は、入社、誠におめでとうございました。

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