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「サンシャインプラネタリウム」がコニカミノルタプラネタリウム(株)運営で来春に復活が決定

2003年11月17日
(株)サンシャインシティ
コニカミノルタホールディングス(株)
コニカミノルタプラネタリウム(株)

  今年6月に閉館いたしました「サンシャインプラネタリウム(現サンシャインスターライトドーム)」(東京・池袋)が、コニカミノルタプラネタリウム(株)の運営による、最新機器やコンテンツを取り入れた、新たな宇宙体験を提供する場として、来春3月にオープンすることが正式に決定いたしました。

  「サンシャインプラネタリウム」は1978年のオープン以来、都心では数少ない大型プラネタリウムとして運営してまいりましたが、2003年2月に閉館を決定。同年6月1日をもって正式にプラネタリウムとしての営業を停止し、「サンシャインスターライトドーム」と改名、貸し会場として有効活用に努めてまいりました。

  そんな状況の中、コニカミノルタプラネタリウム(株)の、都会に暮らす人々へ美しい星空や安らぎの“場”を再び提供したい、という提案により、双方の意見が合致。2003年11月13日(木)に、両社の賃貸借契約が正式に締結され、来春3月から、コニカミノルタプラネタリウム(株)の運営により、プラネタリウムを通しての新たな宇宙体験の場を提供する最新の技術を備えた施設としてオープンする運びとなりました。今後の具体的な施設内容、運営方針、ならびに名称等の詳細は、決定し次第、随時ご報告いたします。

サンシャインプラネタリウム閉館から現在までの経緯

  • 2003年2月5日(水)、(株)サンシャインシティよりサンシャインプラネタリウム閉館の発表が正式に行われる。
  • 同年6月1日(日)サンシャインプラネタリウム閉館。最終日は来場者多数により、追加投映が行われた。
  • 同年6月2日(月)より、サンシャインスターライトドームとして、貸し会場としての運営を開始。
  • 同年6月から9月の間に、ミノルタプラネタリウム(株)(現コニカミノルタプラネタリウム(株))より、ドームの長期賃借の提案を提示される。
  • 同年7月26日(土)から8月31日(日)まで、自主催事としてテレビ番組とのタイアップイベントを開催。
  • 同年11月13日(木)、(株)サンシャインシティとコニカミノルタプラネタリウム(株)においてサンシャインスターライトドームの賃貸借契約が締結される。
  • 2004年3月、新施設として運営開始予定(名称未定)

株式会社サンシャインシティ

スターライトドーム誕生の事情

  サンシャインプラネタリウムは、1978年のオープン以来、都心では数少ない大型プラネタリウムとして多くの来場者を集めて参りました。しかしピーク時(1989年前後)には40万人を越えていた年間総入場者数も、近年は年間20万人台までに減少。また今後、投映機の更新など多大な投資が必要となるため、これ以上事業を継続していくのが困難であると判断し、株式会社サンシャインシティは、2003年6月1日(日)をもって閉館することを決定し、同年2月5日に正式に閉館発表をいたしました。

  閉館後は、「サンシャインスターライトドーム」と名称を変更し、貸し会場の施設として収益増をはかるべく転用を検討し、夏休み期にはテレビ番組とのタイアップイベントにより、当社直営施設であるサンシャイン国際水族館のノウハウを活かした「どうぶつイベント」を開催し、14万人超の来場者を記録するなど、施設の有効活用に努めてまいりました。

  このような状況のなかで、ミノルタプラネタリウム(株)様(現コニカミノルタプラネタリウム(株))より、ドームの長期賃借のご提案を頂き、当社としても複合施設サンシャインシティにおける新しい施設の誕生という画期的なご提案ということで、契約締結に至った次第です。

新施設オープンに向けての期待のコメント

  サンシャインシティは1978年のオープン以来、10億人を超える来館人数をほこる複合施設であり、そのなかでプラネタリウムは当社の直営する文化施設として、25年間数多くのお客様にご支援いただいてまいりましたが、本年6月の閉館は当社としても、苦渋の決断だったわけでございます。

  今回のコニカミノルタプラネタリウム(株)様のご提案により、サンシャインプラネタリウムは閉館から9ヶ月後サンシャインスターライトドームとしてオープンすることは何よりの喜びであります。

  今後サンシャインスターライトドームはこれまでのプラネタリウムの枠を超え、コニカミノルタプラネタリウム様の最先端技術とともに、当社の持つ水族館運営などのノウハウを活かし、新しい東京の名所、新しい文化施設、知的アミューズメント施設として集客・情報発信を期待したい所存でございます。

コニカミノルタプラネタリウム株式会社

コニカミノルタがドームを運営する理由

  当社は1958年に国産プラネタリウム第1号機を納入して以来、40年以上に渡り常にその時代に合った最新の設備をご提供し、現在国内で約170館に納入させていただいています。その中にあって、サンシャインプラネタリウム様は民営でかつ都心では貴重な大型プラネタリウム館ということもあり、特別な意味を持っていました。当社がこの度、運営に踏み切った背景には、なんとしてもこのプラネタリウム館を存続させたいとの思いがありました。

  都心という最大の立地条件を活かし、メーカーならではの最新のシステムや映像コンテンツをご提供できる、いわば東京のショールームとして活用できること、異業種も含めた様々な方々にもドーム活用に参画していただき、新しいアイデアで広くドーム空間の活用を世の中に提案すること、お客様と直接対話することでご評価を直接肌で感じ、お客様に本当によろこんでいただけるサービスをご提供することを目指しています。

新施設オープンに向けての期待のコメント

  サンシャインプラネタリウム様が四半世紀の役割を終えて閉館されるという話を聞いた時、大変寂しい思いをしたものです。と同時に、同じ業界に身を置く立場として「このプラネタリウムの火を消してはならない」という思いと、「本当に天文ファンや宇宙への興味を抱く人が減ったのだろうか」という疑問もありました。

  最終日の6月1日に私も訪れましたが、満員の会場で多くの方々が、閉館することに対して残念な思いをお持ちであることを肌で感じると同時に、ぜひ存続させてほしいという多くの声を受け取りました。何とか存続できる方法がないだろうかと思いを巡らしましたところ、その答えは我々メ-カ-自身が最新機器と最新のコンテンツを持ち込み、かつ経費も抑えて運営できる方法を考える事でした。そこで(株)サンシャインシティ様とスペ-ス利用について、幾度となく熱意ある話し合いをさせていただき、このたび再開する運びとなりました。

  当社のプラネタリウム事業は、旧ミノルタの創業者の田嶋一雄が元々星が好きであり、カメラやレンズといった光学技術が活かせる分野でもあったため、是非日本にプラネタリウムを広めたいという想いで始めた事業です。その志を継ぎ、私達は「観る人に星や宇宙の世界を疑似体験してもらい、星空や宇宙への興味を誘い、ひいては科学への興味を与える場」として、プラネタリウムの今後の一層の普及に努力したいと思いを新たにしています。

  この度、再開する事になりましたが、この数十年時代は大きく変貌しています。メ-カ-、お客様といった立場を乗り超えて、私達の想いと皆様の想いが一致し、二度と火を消すことがないよう、夢のある施設作りへと、共に育てて頂きたいと願っています。

コニカミノルタプラネタリウム(株)取締役社長 今井裕司

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