コニカミノルタについて

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Giving Shape to Ideas

技術の市場性、市場優位性の分析

(1) 情報機器事業

小粒径化や均一化を達成した重合法トナー技術、デジタル複写機の開発から長年にわたって培ってきた画像処理技術が当社グループの強み技術です。

オフィス用カラー複合機分野では、これら技術によって高速・高画質化を実現しており、これまでに発売したbizhub(ビズハブ) シリーズにより欧米市場においてトップグループのポジションを獲得しています。

プロダクションプリント分野では、上記強み技術に加えて、多様な紙種に対応した高精度なペーパーハンドリング技術、糊付け製本や中綴じ製本など印刷後における様々な加工が可能な後処理技術を搭載したbizhub PROシリーズにより、同分野の最大市場である欧米において確固たるポジションを築きました。さらに、2010年度には新商品ブランドbizhub PRESSを立ち上げました。このbizhub PRESSシリーズでは、当社グループ独自の画像処理技術S.E.A.D.II*5により安定した高速高画質出力を提供しつつ、多くの紙種や厚紙に対応した正確な給紙を実現するエアサクションベルト給紙機構*6により、350g/m2の厚紙に対応するなど業界トップクラスの幅広い紙種対応力を実現しました。さらに、新開発のハイブリッドデカール機構*7によりペーパーカール発生を大幅に低減させ印字直後の出力用紙の波打ちや冊子でのばらつきを防ぎ、高い仕上がり精度を実現しています。このように新しい技術を次々と採用することにより、商品競争力を確保しています。

また、当社グループでは環境技術の開発にも積極的に取り組んでおります*8。加熱効率の良いIH(Induction Heating)技術を採用した定着ユニットや、製造時の環境負荷が少なく低温での定着が可能な乳化重合法トナーに加え、2010年度は新ポリマーアロイ再生PET及び植物由来のバイオプラスチックの2つの環境対応樹脂を使用した複合機を開発、発売いたしました。特に独自開発の新ポリマーアロイ再生PETは、従来の技術ではブレンドが困難であった耐熱性の高いポリマーをPET廃材へ均一に混合させて、ガラス繊維等の無機の添加材を使うことなく製造され、強度と難燃性及び射出成型性を備えた新しい環境素材です。

(2) オプト事業

1984年に世界で初めてCD用非球面プラスチック対物レンズの開発に成功して以来、光ディスク用対物レンズの市場において、革新的な技術開発を行うことにより、常に市場をリードしています。DVD用システムにおいては、かつて、DVD専用対物レンズとCD専用対物レンズの二つの対物レンズを必要としていましたが、当社グループ独自の球面収差補正設計により特殊対物レンズを開発し、一つの対物レンズでDVDとCDの両方に対応可能としました。また、ドライブ駆動の熱で変動する屈折率により影響を受ける従来の屈折型対物レンズに替えて、回折型対物レンズを開発し、高速化への対応を実現しました。

また、DVD用システムに比べてより高度な性能が要求されるブルーレイディスク(BD)用システムにおいては、当社グループが保有する光学設計、金型加工、プラスチック成形、ガラス成形における先端技術を結集し、BD、DVD、CDの三つの方式に対応できる2枚玉対物レンズの開発とBD専用単玉対物レンズの開発にいち早く成功し、世界に先駆けて量産供給しております。さらに、多様化する市場ニーズを満たすため、BD、DVD、CDの三つの方式に対応できる単玉対物レンズの開発に成功しました。このように、高性能、高品質のレンズを次々に開発することにより、光ディスク用対物レンズの市場において常にトップシェアを維持しています。また、このように開発した技術の優位性を維持するために、グローバルな特許網で技術を保護することに努めています。例えばBD、DVD、CDの三つの方式に対応できる単玉対物レンズについての代表的な特許権を、日本(特許第4437829号)を始め米国、欧州、中国、韓国で取得しています*9

また、当社グループは、独自のガラスレンズの開発生産技術をベースとしてHDD用ガラス基板を製品化しています。そのHDD用ガラス基板は、高信頼性が必要なサーバー用や耐衝撃性が求められるノートパソコン用を中心に広く採用されています。

液晶ディスプレイの偏光板用保護フィルムの分野では、写真感光材料の製造によって培ってきた材料技術(製膜コーティング技術)を活かし、高機能を維持したまま薄型化を実現したフィルムを製品化し、業界トップクラスのシェアとなっています。同様に、視野角拡大用フィルムの開発にも早くから取り組んできましたが、視野角拡大機能を個別のフィルムではなく偏光板用保護フィルムに直接付加することによって低コスト化と薄型化を実現した製品(VA-TAC)の開発に成功し、VA(Vertical Alignment)方式の液晶テレビ用途ではトップシェアを占めるに至っています。

(3) ヘルスケア事業

当社グループでは、デジタル化が進むヘルスケア分野において、最先端の画像処理技術を生かした製品と、質の高いサービス・ソリューションを提供しています。X線撮影装置の分野においては、デジタル化に加え、その方式もCR(Computed Radiography)*10からDR(Digital Radiography)へと進化しています。DRでは、照射されたX線をセンサーパネルで受光し、ダイレクトにデジタル画像を得るため、高画質で、かつ即時性に優れる機器であり、当社グループでは画像データの送信をワイヤレス化すると共に本体重量の徹底した軽量化(2.9kg)により取り回しの利便性を大幅に向上させたカセッテ型DR「AeroDR」を開発しました。この製品は、保護膜を介さずにヨウ化セシウムシンチレータ(蛍光体)をセンサーパネル上に直接接触させる「直接張り合わせ技術」を採用したため、ヨウ化セシウムシンチレータ(蛍光体)で発した光を拡散することなくセンサーパネルまで導くことが可能になり、CRに比べて約半分のX線照射量で、高画質の診断画像を得ることができます。また、画質の向上およびその処理能力の向上に比例して上昇する消費電力の問題は、新開発のReadout IC*11や設計技術により大幅な削減を達成しました。さらに、環境エネルギー分野を中心に次世代バッテリーとして注目されるリチウムイオンキャパシタを業界で初めて採用し、過充電、落下衝撃に起因する発火の心配もなく、充電速度も30分でフル充電できるものとなっています。これら技術に関しては、既に300件を超える特許出願を行っており、知的財産権で技術を保護することに努めています。

*5
  S.E.A.D.(Screen-Enhancing Active Digital Processing)は、当社独自のテクノロジーによる画像安定化技術、レーザー露光技術、画像処理技術の技術要素の総称。S.E.A.D.IIはその次世代型。
*6*7
    「エアサクションベルト機構」及び「ハイブリッドデカール機構」を動画でご紹介:
※対象製品販売終了のため、リンクは削除いたしました。
*8
  環境技術://konicaminolta.jp/about/research/env-technology/index.html
*9
  特許のご紹介://konicaminolta.jp/opt/about/intellectual_property/oc_patent/index.html
*10
  イメージングプレートにX線画像を記録し、これを読み取り装置でデジタル画像に変換する機器。
*11
  センサー各画素から電荷を読み出すための部品。

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