コニカミノルタ

コニカミノルタについて

梱包材リサイクルで資源循環・地球温暖化防止への対応を促進
~欧州の取り組みを日本へ水平展開~

2012年10月31日

コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社(社長:山名 昌衛、本社:東京都千代田区、以下、コニカミノルタ)は、複合機の梱包材として使われる発泡スチロールを溶融してインゴット(塊)に成型し、再生材として資源循環させる取り組みを国内の基幹物流倉庫で展開しています。

コニカミノルタでは、限りある地球資源の有効活用の最大化と資源循環をめざし、リデュース・リユース・リサイクルの3Rの取り組みをグローバルに推進しています。複合機の梱包材として使われる発泡スチロールは、緩衝材として高い性能を持つ特長がある一方、使用後にかさ高いものを産業廃棄物処理業者がトラックで運搬が必要なため、より効率のよい資源循環を課題として認識していました。このような背景のもと、環境意識の高い欧州では、イギリスの販売会社が2007年から、ドイツの販売会社が2010年から、梱包材の発泡スチロールを圧縮して再資源化する取り組みを開始しています。

今年度は、これらの欧州の取り組みを日本へ水平展開し、関西と関東の基幹物流倉庫に発泡スチロール減容器を導入しました。まず、西日本地区の物流を担当する大阪物流センター(大阪市住之江区)で6月より試験的に発泡スチロールの溶融・インゴット化を開始し、夏から本格的に運用しています。さらに、関西での順調な稼動を受けて、東日本地区の物流を担当する東京物流センター(川崎市川崎区)にも減容器を設置し、8月末より稼動を始めました。発泡スチロールは、溶融して成型するとポリスチレン100%のインゴットになり、体積は約100分の1まで小さくなります。これを業者を通じて売却し、再生プラスチック製品のメーカーなどが材料として利用することで、資源が循環して活用されます。

資源循環は、地球温暖化防止にも効果を発揮します。減容*で小さくなったため、発泡スチロールの状態で産業廃棄物処理業者がトラック運搬していたときに比べ、ポリスチレンインゴットの運搬に使用するトラックの延べ台数が約100分の1に減り、発泡スチロール処理の運搬から排出されていたCO2の量を年間約2,800トンから約200トンへ削減する見込みです。

これからも、コニカミノルタは、3Rの取り組みをグローバルに展開し、資源循環の促進とCO2排出量の削減を続けてまいります。

*減容:物質の容積を減らすこと。

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