ヒューマンキャピタル
企業風土改革とコミュニケーションの推進
企業風土改革の推進
6つのバリューの実践
私たちは、コニカミノルタグループ従業員の礎である「6つのバリュー」を日々実践することが社会やお客様に新しい価値を継続的に提供すること(コニカミノルタフィロソフィー)につながると考え、さまざまな取り組みを行っています。
コニカミノルタでは、グローバル表彰制度(Business Contribution Awards、Transform Awards)を通じて、称賛される事例を明示しグローバルにグループ全体で価値観を共有することにより、褒める文化とチャレンジする風土の醸成に取り組んでいます。特にTransform Awardsは、社会やお客様の課題解決や新しい価値創造に向けて挑戦する活動・姿勢を評価する表彰制度であり、好事例からノウハウを学び、業務に活かすための「うねり」活動もグローバルに推進しています。
また、コニカミノルタ(株)では、6つのバリューを常に意識した行動の習慣化につなげていくため、人事制度上にもその理念を反映しています。
これらの取り組みをとおして、6つのバリューを実践する企業風土へトランスフォームすることを進めています。
TransformAwardsの様子
組織カルチャー変革
社員の一人ひとりが、「グローバルに勝ち抜くビジネスアスリート」として、お互いの違いを力にしながらチャレンジし続けていけるカルチャー/仕組づくりを目指した取り組みを始めています。2019年度は、「上司・部下(ミレニアル世代)が対話を通じてお互いを理解・信頼し合い、職位に関係なくオープンで率直な議論が行える安心感のある組織へ」をテーマに、KIZUKIワークショップを16回開催し、163組織から上司/部下のペア326名が参加しました。KIZUKIという言葉には、上司/部下のお互いの価値観の違いや、自分たちの行動や言動も組織風土を形成する一部になっていることに「気づく」ことと、ワークショップでの気づきを職場に持ち帰り、より良い職場を「築き」あげるきっかけにして欲しいという意味が込められています。
社内コミュニケーションの推進
さまざまな方法で、グループコミュニケーションを活性化しています。
ネットワーキング推進
コニカミノルタ(株)では、社内において組織の枠を超えた多様な人財が集まり、アイデアをぶつけ合い、イノベーションを創出する場を提供するために、2017年4月から会食なども含めた人財交流の場として、社員食堂など会社施設の利用を認めています。
また、「組織のカベを打ち破り、乗り越え、社内のネットワーキングを拡げたい」と考えている従業員を後押しすべく、人事部に企画案の提出があれば、従業員自らが企画した交流の場に対する費用補助を行っており、この制度を活用した、「若手・中堅社員コミュニティ」や「部門を超えたエンジニアネットワーク」など、社内で新しいつながりが生まれています。
従業員による人財交流イベントの様子
イントラネットの活用
コニカミノルタでは、イントラネット上に「コニカミノルタオンライン」(日本語)および「Online Global」(英語、中国語)を設け、グループコミュニケーションの中心的役割として位置づけています。これらを通じて、グループの全体方針やグループ各社の状況について情報共有化を図るとともに、経営トップと従業員とをダイレクトに結んだ情報交換や交流の場として活用しています。
また、これらの中には、コニカミノルタ(株)社長のメッセージボードが設けられています。グループ各社の従業員に対して社長自身のメッセージを発信する貴重なコミュニケーションの場となっています。
グループ報の活用
季刊グループ報として、「Global Magazine」(日本語、英語、中国語)を発行し、世界各国の従業員に展開しています。ここでは、会社や組織、地域の壁を超え、コニカミノルタの方向性や先駆的な取り組みに関する特集記事をはじめ、グループ内の情報をワールドワイドな視点で扱っています。また、グループ報の発行と合わせて、イントラネットやアンケートなどを利用した双方向コミュニケーションを強化しています。
コミュニケーションコーディネーター制度
全世界のグループ各社で任命された「コミュニケーションコーディネーター」が、所属部門の情報をグループへ、グループの情報を所属部門へ伝える役目を担っています。職場や会社の広報担当として、グループの一体感の醸成、ベクトルの統一、シナジーの発揮などをコミュニケーションの推進という点からサポートしています。
働きがいのある職場環境と従業員の定着
コニカミノルタでは、従業員にとって「働きがいとチャレンジ意欲(エンゲージメント)」が感じられる職場環境を保つことを目指して、全世界の従業員を対象とした仕事や職場に対する意識調査を定期的に(2年ないし3年に一度)実施しています。2017年の調査では、グローバル全体で「働きがいとチャレンジ意欲(エンゲージメント)」に対する肯定的な回答が75%(※1)となりました
2015年 | 2017年(※2) | |
---|---|---|
従業員の働きがいとチャレンジ意欲(エンゲージメント) | 72% | 75% |
回答率 | 87.6% | 88.8% |
- ※1
- 「働きがいとチャレンジ意欲(エンゲージメント)」関連設問に対して、5段階の選択肢で肯定的な意見(上位2選択肢)を示した従業員の比率
- ※2
- 2017年調査では2015年調査から一部内容を変更しています。
コニカミノルタ(株)では2020年4月には新たに84人の新卒採用の社員が入社しました。
2019年度の離職率は3.2%となっています。また2017年度入社の新入社員の3年未満の離職率は、8.9%となっています。