環境中期計画(計画と実績)

環境中期計画(計画と実績) 環境と経済を両立させる環境経営を実践するために中期的な計画を定め施策を進めています。

環境中期計画ローリング

環境と経済を両立させる環境経営をさらに進めるために、2010年ビジョンとして「環境効率2倍」を掲げています。これは企業価値を環境負荷で除した環境効率を2000年度比で2倍にするというものです。上記ビジョンを具現化するための具体的計画として環境中期計画を策定しており、「地球温暖化防止への取り組み」「循環型社会への対応」「化学物質リスクの低減」を重点項目として、前年度実績や社会動向の変化などを加味し、毎年ローリングを実施しています。

今年度は、ワールドワイド・ライフサイクル・総量削減をキーワードとしてローリングを行いました。

地球温暖化防止では、生産時、物流時、製品使用時を含めたライフサイクルCO2排出量を2010年度に2000年度比で20%削減する目標を掲げるとともに、この目標値を国内サイトからのCO2排出量、海外生産サイトからのCO2排出量、製品使用時のCO2排出量の3つの目標値に展開しています。特に国内サイトからのCO2排出量については、京都議定書発効に伴いますます重要性が高まっていることから、排出権の取得も含めて計画的に進めていきます。

循環型社会への対応では、ワールドワイドでサイト排出物総量を2010年度に2000年度比20%削減する目標を掲げるとともに、この目標を国内および海外生産サイトでのゼロエミッション目標へ展開し、ワールドワイドでの環境負荷低減とロス低減を進めていきます。

化学物質リスクの低減では、VOC(揮発性有機化合物)の大気排出総量(リスク換算)を2000年度の1/10に削減する目標を掲げるとともに、ジクロロメタンなど優先削減物質の個別目標を展開し、化学物質による環境リスクを最小限に抑える活動を継続していきます。

地球温暖化防止への取り組み 2010年度
ライフサイクルCO2排出量を2000年度比20%削減
2010年度 国内グループ全サイトでのCO2排出量を1990年度比7%削減
2010年度 海外生産サイトでのCO2排出量を2000年度比7%削減
2010年度 製品使用時のCO2排出量を2000年度比30%削減
循環型社会への対応 2010年度
全世界の生産サイトでの排出量を2000年度比20%削減
2007年度 全国内生産サイトでゼロエミッションレベル2※達成
2008年度 アジア全生産サイトでゼロエミッションレベル1※達成
化学物質リスクの低減 2008年度
VOC(揮発性有機化合物)の大気排出総量(リスク換算)を2000年度の1/10に削減
2008年度 VOCの大気排出総量(リスク換算)を2000年度比90%削減
2008年度 ジクロロメタン大気排出量を106.5トン以下
2010年度 1,2-ジクロロエタンの使用を全廃
2008年度 メタノール大気排出量を53トン以下
2006年度 酢酸エチル大気排出量を175トン以下
2008年度 メチルエチルケトン大気排出量を22トン以下
2007年度 特定重金属(鉛,六価クロム,カドミウム,水銀)を全製品で全廃
2008年度 REACHに対応した製品含有物質管理システムの確立
環境経営の基盤整備 2006年度 環境投資ルールの設定
2006年度 環境会計自動集計システムの構築
2007年度 グローバル環境マネジメント体制の完成
2007年度 国内の内部環境監査(システム、遵法)の仕組み改善完了
2008年度 グローバル環境・安全情報管理システムの構築完了
情報公開の推進 2007年度 グローバル全生産サイトでサイト環境情報の公開
2008年度 グローバル主要サイトでサイトリスクコミュニケーションの実施
ゼロエミッションレベル1達成基準:再資源化率90%以上、最終処分率5%以下、外部支払費用90%以上削減(1998年度比較、一部1999年度比較)
ゼロエミッションレベル2達成基準:売上高あたりの外部排出量を2001年度比較で30%削減
地球温暖化防止への取り組み 2010年度
ライフサイクルCO2排出量を2000年度比20%削減
各事業会社目標の達成
排出権の契約締結
各サイトでの目標設定と施策抽出
各事業会社目標の設定と達成
循環型社会への対応 2010年度
全世界の生産サイトでの排出量を2000年度比20%削減
4サイトでレベル2達成(累計9サイト)
アジア全生産サイトゼロエミッション計画の策定と施策抽出
化学物質リスクの低減 2008年度
VOC(揮発性有機化合物)の大気排出総量(リスク換算)を2000年度の1/10に削減
VOCの大気排出総量(リスク換算)を2000年度比82%削減
ジクロロメタン大気排出量を110トン以下
1,2-ジクロロエタンの使用量を3トン以下
メタノール大気排出量を69トン以下
酢酸エチル大気排出量を175トン以下
メチルエチルケトン大気排出量を24トン以下
事業会社毎の計画策定と実行
製品含有化学物質マネジメントシステムの導入
環境経営の基盤整備 環境投資ルールの設定
環境会計自動集計システムの構築
海外の環境マネジメント体制構築に着手
国内の内部環境監査体制の見直しと運用
新システムの国内使用開始と改善及び拡充
情報公開の推進 海外主要生産サイトのサイト環境情報をWeb公開
サイトリスクコミュニケーションガイドラインに従い対話活動推進

2005年度実績

地球温暖化防止では、「国内グループの事業所からのCO2排出量を2010年度までに1990年度比で7%削減する」という京都議定書の日本の目標である6%削減を上回る高いレベルの目標値を達成するためのシナリオを作成するとともに、省エネ活動の強化策として省エネサポートプログラムを実施し、約500にも及ぶ省エネ施策を抽出しました。これらの施策により、2010年度までに約30,000トンの削減を見込んでいます。また、補完的対策として排出権取得の準備も並行して進め、コニカミノルタ独自の排出権評価プログラムを開発しました。

循環型社会への対応では、残存していた2サイトがゼロエミッションレベル1を達成し、国内全生産サイトでのゼロエミッションレベル1が完了しました。また、ステップアップして総排出量削減をターゲットしたゼロエミッションレベル2も昨年の3サイトに引き続き、2サイトで達成しました。これらにより、ゼロエミッション活動による費用削減累積効果は19億円に達しました。

化学物質リスクの低減では、各サイトにおいてVOCの大気排出削減目標を達成したことで、グループの大気創排出量(リスク換算)を2000年度比72%削減することができました。製品の特定重金属削減は、全製品領域での全廃活動の中でRoHS指令対応を優先させて取り組み、RoHS指令が適用される製品について全廃を完了しました。

地球温暖化防止への取り組み グループとしてのCO2排出量削減目標達成のシナリオを作成
循環型社会への対応 ゼロエミッションレベル2達成計画を策定し計画に基づき活動
化学物質リスクの低減 VOCの大気排出総量(リスク換算)を2000年度比60%削減
ジクロロメタン大気排出量を144トン以下
1,2-ジクロロエタンの使用量を3.5トン以下
メタノール大気排出量を75トン以下
酢酸エチル大気排出量を263トン以下
メチルエチルケトン大気排出量を26トン以下
PVC(ポリ塩化ビニル):製品用の包装材への使用を全廃する
RoHS指令適用の製品:特定重金属を全廃
RoHS指令適用外の製品:新製品より特定重金属を全廃
含有物質の分析体制の確立
環境経営の基盤整備 環境投資ルールの試行
環境会計集計システムの仕様と導入計画の策定
ISO14001国内グループ統合認証の完成
グローバルな環境マネジメント体制の構築
グローバル環境・安全情報管理システムにおける国内基本システム部分の構築
情報公開の推進 国内28サイトの2004年度サイト環境情報をウェブサイトで公開
サイトリスクコミュニケーションガイドラインの作成
地球温暖化防止への取り組み 目標達成のシナリオを作成し、新中期計画へ反映した
省エネサポートプログラム(省エネ診断)を実施し、2010年度までに約30,000トンの削減を見込む
排出権を獲得するためのコニカミノルタリスク評価基準を策定した
海外生産サイトのCO2排出量削減目標を設定し、新中期計画へ反映した
循環型社会への対応 レベル1は計画通り2サイト達成により、全生産サイトで達成を完了した
レベル2は2サイトで達成した
海外生産サイトのゼロエミッション目標を設定し、新中期計画へ反映した
化学物質リスクの低減 VOCの大気排出総量(リスク換算):72%削減で目標を達成した
ジクロロメタン大気排出量: 116.3トンで目標を達成した
1,2-ジクロロエタンの使用量: 1.6トンで目標を達成した
メタノール大気排出量: 65.1トンで目標を達成した
酢酸エチル大気排出量: 216.1トンで目標を達成した
メチルエチルケトン大気排出量: 24.6トンで目標を達成した
PVC(ポリ塩化ビニル):製品用の包装材への使用の全廃を達成した
RoHS指令適用の製品:特定重金属の全廃を達成した
RoHS指令適用外の製品:技術的に対応困難な一部部品を含む新製品に遅れがあるものの、新製品の特定重金属不使用はほぼ達成
特定化学物質の含有量測定ガイドラインを作成し適用
環境経営の基盤整備 環境リスクを金額換算するルールを継続検討中
自動集計システムを視野に入れた環境会計のルール・フォーマットを改定するとともに、システム導入計画も策定
2006年1月の国内拡大認証取得をもって、国内グループ全社でのISO14001統合を完了
グローバル環境マネジメント体制構築の準備段階を終了し、2006年度実施へ
国内基本システム構築を完了し、2006年度から運用開始
情報公開の推進 国内13サイトについて公開。残りサイトは公開準備中
検討を進めたが、策定まで至らず継続検討を進める

ページトップへ戻る