コニカミノルタ

コニカミノルタについて

メッセージ

サステナブルな社会に向けて新しい価値を提供することで事業を成長させる

地球環境の破壊によって社会が乱れれば、経済・金融に影響を及ぼします。しかし地球環境や社会の問題解決を図ることができれば、将来的なリスクに備えるとともに、成長の機会にもなりえると考えています。
コニカミノルタの経営ビジョンは「Imaging to the People」、お客様とともにイノベーションを通じて進化し続けることで持続可能な社会の実現に貢献する企業となっていくことです。当社は、地球環境や人間社会のための新しい価値創造と、事業の成長とを同時に満たすイノベーションに挑み続けています。

前中期経営計画「SHINKA2019」の振り返り

「SHINKA2019」では、社会情勢や事業変化等を踏まえ、社会課題解決と事業が連携した取り組みの実現を目指すために、6つのマテリアリティ(重要課題)を特定し、活動を進めてきました。
マテリアリティの一つである「ソーシャルイノベーション」では、自社のコア技術とイノベーションで社会課題解決に貢献するソリューションを提供してきました。介護スタッフの業務ワークフローを変革する「HitomeQ(ひとめく)ケアサポート」を開発・販売し、約30%の介護スタッフの業務効率化を実現するとともに、高齢化社会に業界が連携し対応するために、介護事業者やITサービス企業などとともに、「ケア・フィロソフィー・パートナーズ・カン ファレンス」(CPPC)というソーシャル企業連携を開始しました。また、多様な働き方を支援する「Workplace Hub」を提供し、セキュリティの高いIT環境下でのリモートワークや社内外コラボレーション促進など、一歩先の働き方をご提案しています。さらに、画像処理技術でガス漏れ位置や濃度を可視化することで人手に頼らない定常監視と修復作業の安全確保をサポートするガス「監視ソリューション」を提供するなど、多様な領域において事業を創出してきました。また、「環境」では、2050年を見据えた「エコビジョン2050」で「2050年にカーボンマイナスの実現」を掲げ、進化しました。カーボンマイナスの実現には、自社製品のライフサイクルにおけるCO2排出量を80%削減するとともに、お客様やお取引先の環境課題解決の支援を通じて、自社製品のライフサイクルに関わらない範囲のCO2排出量を削減することが必要です。すなわち、自社の責任範囲であるCO2排出量を上回るCO2排出削減効果を生み出すことでカーボンマイナスが達成されます。「SHINKA2019」では、自社のライフサイクル全体のCO2排出量を2005年度比で約50%削減しました。また、CO2排出量、資源利用量の削減と連動して、生産工程では3カ年で約18億円のエネルギーや資源の費用削減の効果を上げたほか、自社の環境ノウハウをお客様に提供する「グリーンマーケティング活動」により、製品・サービスの商談が増加し、2019年度単年で7.8億円の売上貢献がありました。このように環境課題への取り組みを収益拡大につなげることができたと認識しています。
こうした当社のサステナビリティへの取り組みに対して、ダウジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックスなどの主要なESGインデックスに継続的に組み入れられているほか、数々のグローバルなESG格付けで高い評価をいただいています。また日本では「日経SDGs経営大賞 大賞」を受賞することができました。

新たに5つのマテリアリティ(重要課題)を特定、社会課題をDXで解決

本年度から、新たに2030年を見据えた長期ビジョン、中期経営戦略「DX2022」を策定し活動を始めました。策定にあたり、2030年に当社が取り組むべき社会課題を明確にし、バックキャスティングにより中期的に取り組むべき課題を設定しました。2030年に想定される様々な課題を分析し、「解決すべき社会課題」と「コニカミノルタの事業成長」の両評価軸でマテリアリティ分析を行い、当社が取り組むべき5つのマテリアリティ(重要課題)を新たに特定しました。「働きがい向上及び企業活性化」「健康で高い生活の質の実現」「社会における安全 /安心確保」「気候変動への対応」「有限な資源の有効利用」です。
新たな5つのマテリアリティに沿って、「中期サステナビリティ戦略2022」を策定しました。同戦略では、5つのマテリアリティごとに、「社会・環境価値」と「経済価値」を創出する定量的なKPIを設定しました。社会・環境課題を解決することで事業を成長させ、企業成長につなげたいと考えています。

5つのマテリアリティ

コニカミノルタの持つ画像IoT技術の進化とデジタルとの融合による社会課題解決

さまざまな社会課題が顕在化する中、解決するためにはイノベーションが求められています。コニカミノルタは、画像IoT技術とデジタル技術を組み合わせ、見える化することにより、現場で働く人の業務フローを変革し、さらにその先にある社会や人々の豊かな生活に貢献していきます。マテリアリティとしている「働きがい向上及び企業活性化」では、働き方の多様化が進む中、場所を問わず生産性を高めクリエイティブな働き方を可能にするソリューションを提供し、個の生きがいや働きがいと企業の成長を支援していきます。「健康で高い生活の質の実現」では、AIを活用した画像診断解析によるプライマリケア、すなわちクリニックでの診断機能を高め、専門医とのネットワークを通じた診断を支援します。また、高齢者の介護現場でのワークを画像解析とAIで見える化し、介護スタッフの負荷軽減を実現するとともに、よりきめ細やかな介護サービスの提供を可能にすることにより、高齢者の自立支援にも貢献していきます。「社会における安全・安心確保」では、非接触・遠隔で工場やプラントなどでの監視や検査を可能にします。現場で働く人の視覚能力の限界を超えた異常や危険を予知・予測することにより、事故を未然に防ぎ、工場や周辺地域社会の安全・安心の確保を目指します。

カーボンマイナスを2030年に前倒し、DXを通じた飛躍的なCO2削減

新たに長期ビジョンおよび中期経営戦略「DX2022」の策定を機に、カーボンマイナスの目標達成を2030年に前倒すこととしました。DXを活用して、お客様やお取引先などより多くの企業との連携を加速し、大規模な環境負荷低減に挑みます。
例えば、お取引先に当社の環境ノウハウを提供する「グリーンサプライヤー活動」のデジタル化もその一つです。これまでは当社の専門家がお取引先の工場に赴いて省エネ診断を実施していましたが、その診断ノウハウをデジタルにより自動化し、お取引先が自ら省エネ診断、施策実行ができるシステムを開発しました。これにより、活動の対象範囲を飛躍的に拡大し、環境負荷低減とコスト削減をさらに加速させることができると見込んでいます。

カーボンマイナスを2030年に前倒し

そしてもう一つのカギが、2020年6月に開設した「環境デジタルプラットフォーム」です。これは、当社と参加企業各社それぞれの持つナレッジ、ノウハウを共有し、新たな価値を共創することで環境経営の効率を高めることができるエコシステムです。豊富なノウハウやグローバルなソリューション手法を持つパナソニック株式会社に幹事企業としてご協力いただき、当社が運営を行っています。参加企業は15社でスタートしており、今後も順次拡大することで共創の輪を広げていきます。
このプラットフォームは、個社だけでは解決が難しい課題に対して参加企業の技術・ノウハウを結集して新しい解決策を生み出す「ソリューションの共創の場」と、参加企業の実践で実績を上げた環境技術・ノウハウを共有・活用する「ソリューションの提供の場」で構成しています。これら2つの場を通じて、企業間の連携で環境課題解決の迅速化、そして共創による新しいイノベーション創出を促進させ、地球規模での環境課題解決に寄与していきたいと考えています。

環境デジタルプラットフォーム

中期経営戦略の3年間で、このような多くの企業と連携した取り組みを軌道に乗せ、環境負荷低減の飛躍的拡大と、収益の拡大にも寄与することで、企業の持続的な成長を図ります。

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