コニカミノルタ

コニカミノルタについて

顧客満足向上と製品安全

製品の安全性確保

コニカミノルタのアプローチ

背景と課題認識

近年、製品の品質や安全性に対するお客様や社会の視線が厳しさを増しており、それらを保証できない企業は、市場から淘汰されかねません。こうした認識のもと、グループ全体で製品の品質向上や安全性の確保に努めることが、持続的な成長を図るうえで必要不可欠だと考えています。

目指す姿

コニカミノルタは、お客様のニーズに応えるために、日々、新たな技術を取り入れながら製品を進化させ続けています。それに合わせて、従業員一人ひとりの品質意識を高め、品質管理活動もレベルアップさせることで、お客様の利便性を高めつつ、いつでも安心してご使用いただける製品の提供を目指します。

重点施策とKPI

  • 製品ライフサイクルを通じた品質リスクの低減
  • 品質問題の共有と、対策の水平展開
  • 製品安全教育でのリスクアセスメント演習の実施
  • 製品の重大事故※発生件数:0件
  • リスクアセスメント演習:12回/年

2017~2019年度の製品の重大事故発生件数は、0件/年度を目指しています。

品質保証体制の強化

品質保証体制の強化に向けたさまざまな取り組みを推進しています。

コニカミノルタは、品質保証体制を構築し、品質課題を追求するとともに、製品・サービスの安全性に関わる市場品質問題の解析を強化し、重大事故の防止と品質問題の低減に取り組んでいます。

品質会議による品質課題の追求

コニカミノルタは、製品安全を含めた品質課題について討議する品質会議を定期的に開催し、PDCAサイクルを徹底することで、継続的な品質向上に取り組んでいます。
例えば情報機器事業では、毎月2回、品質保証部門が主催する、開発、調達、生産、顧客サポートの各担当者による「品質審議会」を開催し、部門間にまたがる品質問題の解決や品質マネジメントシステムの改善に努めています。この審議会において、開発、生産の各工程の担当部門による自己検証に加えて、品質保証部門が異なる視点からの評価を行う「二重品質保証体制」を確立しました。2011年4月から開始したこの仕組みにより、品質管理体制を大きく強化することができました。

二重品質保証体制の構築
二重品質保証体制の構築

市場品質問題への対応

全世界の営業拠点では、製品品質に関わる問題が発生した場合、24時間以内にグループ統一の「市場品質速報データベース」に情報を登録することが義務づけられています。登録された情報は即座に責任者に伝達され、関連部門で共有されます。こうした体制のもと、すべての登録案件に対して審査を徹底し、原因の解析、対策の実施および技術・評価基準への反映を行うことで、再発防止に努めています。
また、万一、安全性に関わる事故が発生した場合は、原因の如何を問わず、直ちに当該事業の責任者へ報告するとともに、品質担当執行役および品質統括部門、広報、法務部門との情報共有を行います。とくにリスクの大きな品質問題については、「市場品質管理規程」に基づいて「品質問題対策会議」を開催し、迅速な対応、情報開示を徹底しています。なお、2016年度は重大事故の発生はありませんでした。

製品の重大事故発生件数の3年間推移

2014年度 2015年度 2016年度
発生件数 0件 0件 0件

重大事故:製品使用者の生命、身体に重大な被害を及ぼした場合、製品以外の財産に重大な被害を及ぼした場合を対象とします。
集計対象:全てのコニカミノルタ製品

製品安全基準の高度化

オフィスで使用される複合機(MFP)やレーザープリンターには、使用方法の誤りや部品の故障などがあっても、感電や発煙、怪我を引き起こさない設計が求められます。そのためコニカミノルタは、法的基準よりも厳しい独自の製品安全基準を設けて、製品のさまざまな箇所についてのチェック項目を詳細に規定しています。
さらに、過去に発生した品質問題を徹底的に分析し、原因を究明して対策を検討するとともに、その結果を製品安全基準に反映させています。こうした取り組みを継続することで、品質事故の再発防止はもちろん、事故発生につながる“芽”を摘み取るよう努めています。

安全性確保に向けた取り組み

製品安全確保の取り組みをグループ全体に展開しています。

製品安全教育

コニカミノルタは、製品安全に関わる知識の習得や問題意識の向上を目的に、設計・開発、生産技術、調達、品質保 証などに携わる技術系従業員を対象とした「製品安全教育」を2010年度からグループ全体で展開しています。
また2014年度から、これまでの研修で培った知識や技術を実務に展開できるよう、実機を用いたリスクファインディングやアセスメント演習を主体とした「リスクアセスメント向上プログラム」を新たに立ち上げました。実施後は受講者へのアンケートを実施し、実務に役立っているかを検証するとともに、その結果を研修内容へフィードバックし、さらなる改善につなげています。今後も継続的な教育を通じて、従業員の製品安全への意識と技術の底上げを図っていきます。


リスクアセスメント向上プログラム

リスクマップの活用

安全性を評価する指標として、市場事故の危害の程度と発生頻度によってリスクの大きさを表現する「リスクマップ」を活用しています。これによって、市場品質問題のリスク評価と対策効果を客観的に判断するだけでなく、さらに開発段階においてもリスク評価のツールとして活用することで、より安全性の高い製品づくりを追求しています。
具体的には、情報機器事業ならびにヘルスケア事業では、世界各国のお客様から寄せられた情報を、定められたルールに則って集約、精査、識別し、なかでも製品の安全性に関わる情報については、リスクマネジメントの手法を活用し、判断基準を明確にすることで、市場への迅速な対応とともに、本質的な原因究明や手順の改善につなげています。

燃焼実験が可能な「信頼性試験棟」の設置

コニカミノルタの複合機や印刷用機器には、発火や発煙などを起こすことのない設計が施されています。しかし、万が一の事故発生や、周囲が火災になった場合に備えて、できる限り延焼しにくい構造設計が要求されます。そのため、製品に多く使用されている樹脂(プラスチック)類には難燃性の素材を選んで設計していますが、正確なデータを得るためには実際に燃焼させてみる必要があります。
そこで2009年、燃焼試験が可能な「信頼性実験棟」を建設しました。最先端の解析機能が導入されたこの実験棟により、燃焼時の詳細な情報を得ています。なお、この実験棟には、高度な排煙処理設備を設けており、周囲の環境に全く影響を与えることなく燃焼試験が実施できています。

品質向上に向けた取り組み

現場での品質意識の向上や、効果的な取り組みの水平展開を図っています。

グループ内での品質問題の共有と対策の水平展開

品質問題への感度を高めることで、問題の早期解決や対応レベルの向上を図るため、2013年度から「One Konica Minolta」として、グループ全体で品質問題の共有および対策の水平展開の取り組みを加速させています。
水平展開の具体的な手段として、2015年度は、「生産力診断」を海外も含めた16の生産拠点で実施しました。これは、各拠点のメンバーが診断員となり、事業を横断して相互に診断する取り組みです。診断にあたっては、「5S」や「見える化」「ムダ取り」「工場経営」などの各側面について点数化することで、拠点ごとの課題の洗い出しを図っています。また、「5S」「見える化」の側面では「ありたい姿」をガイドラインとして示すことで、生産現場での主体的な改善を促しています。さらに、各拠点の診断結果や取り組み事例などを社内イントラネットで共有することで、優良事例の水平展開につなげています。

音響試験棟を活用した製品開発

コニカミノルタは、デジタル複合機やプリンターから発生するさまざまな音を測定、解析することで、オフィス環境を損なうことのない“静かな製品”の開発を進めています。
その一環として、産学連携で、製品から聞こえる音の発生メカニズムを解明する方法を構築しました。これを使用することで、製品ができ上がる前に騒音が予測でき、より静かな製品開発が可能になります。
2008年には、世界トップレベルの音響特性を備えた「音響試験棟」が、米国の国立標準技術研究所よりISO/IEC 17025の認証を取得しました。これにより、ドイツの環境ラベル「ブルーエンジェルマーク」の申請に必要な音響測定を自社内で実施すること等に活用しています。

ISO/IEC 17025:試験所および校正機関の能力に関する一般要求事項。

音響試験棟内部
音響試験棟内部

多様な用紙の検証を行う「メディア評価センター」

オンデマンド商業印刷では、厚紙、薄紙、光沢や凹凸のある紙など、多様な紙を使用したいとのご要望があります。また、オフィスのデジタル複合機においても、環境配慮のために再生紙や薄紙を使用する場面が増えています。
このようなニーズに応えて、印刷可能な用紙の種類をできる限り増やすため、コニカミノルタは、多種多様な用紙(メディア)について、画像再現性や通紙性のテストを「メディア評価センター」で行っています。ここでは、世界各地で使用される数百種類の紙の性質を測定するとともに、実機による印刷テストで用紙ごとに最適な設定の検証を行っています。
こうした測定・検証結果はデータベース化され、製品開発やお客様への情報提供のために活用されています。

メディア評価センター
メディア評価センター

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