紀 成道 写真展「Touch the forest, touched by the forest.」

展示概要

作者コメント

精神科病院が抱える「施設での生活が患者にとってストレスになり得る」矛盾に対し、北海道のある病院は隣接する森林を整備し、レクリエーションを実施。生活力を取り戻すその「森林療法」を取材しました。
私も学生時代、研究生活で塞ぎ込んでいたところ、森で遊ぶことで快復した経験があり、森林の持つ可能性を伝える作品を心がけました。
本写真展では、森の温かみを肌や鼻でも感じてもらうべく、モノクロプリントのほか、地元産出のナラ材に写真を焼き付けたものも用意しています。

作者プロフィール

紀 成道(きの・せいどう)

1978年
愛知県名古屋市生まれ
2003年
京都大学工学部卒業
2009年
International Photography Award(米国)で、honorable mention
現在、「日本とは何か」をテーマとしたドキュメンタリー作品を撮影

展示作品

モノクロプリント 全紙 約30点

作者の制作現場

作者の撮影ノートより

新たな試み

紀 成道(きの・せいどう) ドキュメンタリーの第一の目的は社会が抱える課題を認知してもらうことですが、アラブの民主化、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、LGBT、そして日本の安保法制のように、SNSが広く速く伝播させて共感を募り、行動に移らせる効果的な役割を果たしています。また米国ではVRジャーナリズムという、スマートフォンを使う擬似体験型報道への取り組みもあり、インターネットが媒体として強い力を持つことを感じさせられます。
そんな中、私が展示にこだわるのは、認知だけでなく個々人の記憶に留まり続けてもらいたいという願いからです。記憶は視覚単独よりも、他の感覚とともに味わうと残るといいます。タイトルにある「森にふれる、心にふれる」のように、本写真展ではモノクロプリントに加え、地元産出のナラ材にも写真を焼きこみ、自由に触れる場を提供します。肌でも鼻でも森の温かみを感じていただけたら嬉しいです。

最も印象に残ったこと

取材の中で不思議な経験をしたことがあります。ある日、撮影のため病院の私有森を散歩していると、丸太を数十本組み合わせてできたオブジェが、森のいたるところに置かれていました。明らかに人の手で作られたものに見えるので、病院のスタッフも驚き、入院患者に尋ねましたが、結局誰の手によるものかわかりませんでした。
担当医師は言いました。「妖精の仕業じゃないかしら」。1メートルある丸太を相当数並べるには、確かに魔法の力も必要かもしれませんが、誰が作ったのであれ、そんな遊び心のある森に私は惹かれました。

今後の作品制作について

ドキュメンタリーを展示の力によって、五感で味わう作品に転化する試みは、今後も続けていきます。次の作品テーマは「鉄」。古くはたたらに始まり、近代産業の礎でもある、人の営みによって得られるこの素材は、日本を語る上では切っても切れない存在です。
私自身、大学時代に研究で鉄に携わってきましたので、写真としても取り組みたいと長年考えていました。日本人の技術力と後継者への伝承をめぐる課題を伝えられる作品を目指して、鋭意取材を重ねています。

同時開催

当館へのアクセス

コニカミノルタプラザ

〒160-0022
東京都新宿区新宿3-26-11
新宿高野ビル4F

JR新宿東口、地下鉄丸の内線「新宿駅」A7出口から徒歩1分
(フルーツの新宿高野4F)

開館時間 10:30~19:00

※ 最終日は15:00まで。
※ 入館は閉館の15分前まで。
※ 天災や不測の事態が生じた場合、営業の見合わせや中止となる場合がございます。予めご了承ください。

※ 8月19日、26日の2日間は特別開館時間のため20:00まで延長して営業いたします。

休館日のお知らせ

10月28日(金)

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