2011年3月26日(土)午後2時より、コニカミノルタプラザ・ギャラリーCにて写真家・大石芳野さんによるトークショーが行われました。写真家として今日まで長きに渡りドキュメンタリー写真に携わり、キャリアを積まれてこられた大石さん。今回の写真展は1971年から2010年にかけて、世界のさまざまな国と地域で出会った人々の笑みを撮影された作品を集めて展示をされました。また、当日はその取材体験をはじめ、撮影時に感じたことやエピソードを中心に、約1時間たっぷりとお話しいただきました。

土地の芸術に惹かれ、20代はパプアニューギニアへ何度も通い、取材されたという大石さん。また、ある事件をきっかけに今度は30代のほとんどをカンボジアへの撮影旅行に費やしたといいます。以後、世界中のさまざまな場所で撮り続け、現在に至っているとのこと。これまでの作品が、紛争だったり伝統芸能だったり、時々にテーマは違ってもどこか一貫し“つながっている”と大石さんは自らを分析し、語られていました。


数々の取材でのエピソードをお話しされながら、時には会場に飾られた写真を指して、その撮影の経緯や状況まで大石さんは丁寧に語ってくださいました。中でも、コソボ紛争で父親の死を目の当たりにした少年のエピソードは、特に心に残るものでした。また、戦争に巻き込まれた市民が傷つきながらもしっかりと地に足をつけて生きている姿に「いつも背筋が伸びる思いがする」と、おっしゃっていたのも印象的でした。
たくさんの興味深いお話に、早くも1時間が経過。最後はお客様からの質問をお受けする時間になりました。作品や活動に関する質問に、それまでのトークと同様、大石さんは丁寧に答えられてイベントは無事終了となりました。地震への不安がまだまだ続く中、それにもかかわらず多くのお客様にご参加いただき、誠にありがとうございました。
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