かつて私の実家のすぐ目前には海が広がっていた。遊び場などとして、必然的に生活と密着しており、少年時代の記憶と密接に結びついている。しかし、現在ではその海は埋め立てられてしまい、役目を終えた堤防跡が僅かに残るばかりである。おそらくあのころの記憶の一端も一緒に埋め立てられてしまったのだろう。もはや見知らぬ土地を一人で訪れたような孤独感さえ感じてしまう。私は埋もれてしまった記憶を掘り起こし、フィルムに焼き付けるべくシャッターを切っていった。これらの写真は私にとってかけがえのない宝であり、あるいは残骸なのである。
| 1979年 | 広島県生まれ |
| 2004年 | 東京造形大学造形学部デザイン学科卒業 |
| 2008年 | 夜の写真学校第13期修了 写真展「海区」 PLACE M |
モノクロプリント 大全紙 約30点
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