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中藤毅彦写真展


作者コメント

北海道の最北端、稚内からわずか50kmに位置する島サハリン。かつては樺太と呼ばれ、その南半分は終戦時にソ連に併合されるまでは日本の領土であった。近年は日本の企業も参加するエネルギー開発で発展を遂げつつある。これ程に近く、また日本とも深い関わりがあった土地にも関わらず、この地を訪れる日本人はまだまだ少なく、関心も低い。しかし、これまで東欧やロシアを、また国内では北海道に力を入れて取材を続けて来た自分にとっては、その交差点とも言えるサハリンは常に気になる存在であった。今回念願かなって初めてこの地を訪れ、南北に縦断しながら主だった街々を取材することが出来た。一部にはかつての日本が造った建築の遺構も残ってはいたが、その空気はアジアでも日本でもなく、自分が撮ってきた東欧に近い。ヨーロッパの果てが日本のすぐそばに来ているという驚きを実感した。様々な現代史の出来事が時間が止まったように浮き上がって見える一方で、今の時間を呼吸している土地の姿も新鮮であった。日本からこんなにも近い所に国境とは何か、と考えさせられる場所が広がっていた。

作者略歴

中藤毅彦(なかふじ・たけひこ)

1970年 生まれ
神奈川県美術展・準大賞
早稲田大学第一文学部中退 東京ビジュアルアーツ写真学科卒業
現在、フリーカメラマンとして活動するとともに、ギャラリー・ニエプス(四谷三丁目)を運営

主な個展

1994年 「肖像」 プレイスM
1995年 「NIGHT CRAWLER-虚構の都市への彷徨」 コニカプラザ
1998年 「Enter the mirror」 コニカプラザ
「Voluptuous」 モール
1999年 「Winterlicht」 コニカプラザ
2000年 「Enter the mirror」 ギャラリーLux(韓国・ソウル)
「Snap Shot 1995~2000」「Deep Seoul」 ギャラリーニエプス(代官山)
2001年 「Bucuresti Days」 コニカプラザ
「From Hanoi to Saigon」 ギャラリーニエプス(代官山)
2002年 「One Rainy day」 ギャラリーニエプス(代官山)
2003年 「Deep Habana」 コニカミノルタプラザ
「TRANS JAPAN」「STREET RAMBLER」 ギャラリーニエプス(四谷三丁目)
2004年 「STREET RAMBLER 04」 ギャラリーニエプス(四谷三丁目)
2005年 「STREET RAMBLER -New York-」 丸の内カフェ
2006年 「From Bulgaria」 コニカミノルタプラザ
他、グループ展多数
清里フォトミュージアム・ヤングポートフォリオに作品多数収蔵

出版

1997年 「Enter the mirror」 モール刊
2001年 「Winterlicht」 ワイズ出版刊

展示作品

モノクロプリント 全紙 約60点


アクセス

アクセス
〒160-0022
東京都新宿区新宿3-26-11
新宿高野ビル4F
JR新宿東口、地下鉄丸の内線「新宿駅」A7出口から徒歩1分(フルーツの新宿高野4F)

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