江戸の史跡から昭和を感じさせるトタン屋根、超近代的なビルまで、あらゆるものが複雑に組み合わさって成り立つ東京。ここ数年の都市開発の中で古びた家屋や空き地が減り、猫達が落ち着ける場所も随分と少なくなりましたが、そんな街並みの中で、思い思いに小さな隙間を見つけて慎ましく生きている猫達。猫を探して東京の街を歩く時、無邪気に自由だった少年の頃に少し戻る気がします。時折、片目の潰れた猫や片足のない猫を見かけます。しかし、彼等から受ける印象は決して「不幸」というものではありません。私などは、些細な事に悩み、時に自分を不幸な存在にすら思ってしまう弱い人間ですが、猫の“ただただ生きて行く”という姿は羨ましくもあり、惹きつけられてしまうのです。猫の社会より、人間社会の方が、より複雑かもしれません。人間とは違う時間・価値観の中に生きる彼等。人間の手で隅々まで複雑に造られた東京の街に、のんびりと存在する猫が好きです。とても馴染み深い動物なのに、人間とは全く違うリズムで同じ街の中に溶け込み、存在している彼らが面白く感じられます。
| 1970年 | 北海道生まれ 帯広柏葉高校卒業後、上京 バンド活動・イラストレーター・雑貨アーティストの後、写真活動に専念する 現在は東京の街で、日々写真と葛藤する |
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| 1997年 | 本格的に写真活動を始める |
| 2001年 | 雑誌「フライデイ」9月21日号に写真掲載 |
| 2003年 | 個展「東京猫 TOKYO CATSCAPES」コニカフォト・プレミオ(コニカミノルタプラザ) 「カメラマン」誌 特集「路上ネコ撮影生活」に掲載 |
| 2008年 | 「東京猫 TOKYO CAT SCAPES 2001-2005」(文芸社ビジュアルアート)を出版 |
モノクロプリント 半切 約60点
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