ネガフイルムのデジタル処理の為、ネガフイルムを整理していた中で今回のネガを発見。撮影していたことすら記憶外。ネガ袋の記実から記憶がタイムスリップ。当時の時代背景と風景、人々が妙に懐かしく新鮮に思えてならないのが展覧会をする動機です。これらの写真は昭和50~51年に撮影したもので、私が写真学校を卒業した当時、時代は高度経済成長末期で木場が新木場に移転しはじめた頃のものです。バブル期の地上げや、再開発が行われる前の地域社会の繋がりが根強く残っていた時代です。下町でも佃・月島地区と深川地区では街の雰囲気、趣が違い、その地域に代々住み続けた人たちが育んだ地域文化が色濃く残り、個性ある町並みと共に人々は暮らしていました。最後の紙芝居屋さんや型屋さん(型に粘土をはめ、色を付けて点数を競うもの。点数が集まると何故か型屋さんがいなくなる。)、引き売りの商人など、そこに暮らす人たちの日常風景をとらえた作品で、今では見かけることができない風景がたくさんあります。当時撮影した地域を歩くと、確かに運河は親水公園、町は小綺麗になりましたが、画一的でおもしろみがなくなったとつくづく思いました。昭和を懐かしく思うのは大切なものをなくしたからではないのか。一億総中流と言われた時代の一コマがここにあります。
| 1950年 | 東京都生まれ |
|---|---|
| 1968年 | 岩倉高等学校卒業 現像所に入社 |
| 1972年 | 現像所を退社 東京綜合写真専門学校入学 |
| 1975年 | 東京綜合写真専門学校卒業 個展「にっぽんの役者達」 新宿ニコンサロン |
| 1977年 | フリーカメラマンとしてアサヒグラフ、週刊文春、大衆、フライデーなど週刊誌のグラビアで主に仕事をし、現在に至る 日本写真家協会会員 |
モノクロプリント A3・半切 約40点
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