| 第1期展示入賞者 (12月末締切) |
第2期展示入賞者 (2月末締切) |
第3期展示入賞者 (5月末締切) |
第4期展示入賞者 (8月末締切) |
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先日、「フォト・プレミオ2007」第1期締め切り分(昨年12月末)の選考会が行なわれました。選考委員の方々による熱の入った議論の結果、4名(5月2名、6月2名)の写真家が新たにフォト・プレミオ入賞者として選出されました。今回の4名の写真家の皆さんは、どのような点が評価されての受賞だったのか、また、各選考委員が作品を選ぶ際のポイントなどもあわせて、いろいろと語っていただきました。ここでは選考会でのコメントを、各作品展ごとにご紹介いたします。とくに次回応募してみようと思っている方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
池田啓介「ナイロビ ~スラムの行方~」
1枚1枚、写真がしっかりしているという印象ですが。
「非常に折り目正しいフォト・ルポルタージュですね。正統派な印象を受けるというか。1枚1枚が格調高い作品に仕上がっていると思います。」
これからの活動が期待できる写真家ですね。
「そうですね。そんなに作りすぎてはいないけど、いい写真を撮ろうとしている感じが伝わってきます。そして、スラムの状態とかエイズの問題などを、見る側がわかるように丁寧に撮っているところもいいと思います。」
スラムという厳しい状況の中に入っていきながらも、近づきすぎず、ある距離感を保ちながら撮っているところにも説得力があります。


岩本悟「住む国」
独自の世界を一生懸命つくろうとしているというか、そんな努力がうかがえる作品ばかりですね。
「本人はそういう意識はないと思いますが、わりと作品になりにくいところを撮ろうとしていると思います。観光地のような場所を写真にするというのは、通常であれば作品になりにくいのですが、あえてそれにチャレンジしているところが、かなり意欲的だと感じました。」
なるほど。通常の観光写真とは一線を画する面白さが、確かにありますね。
「これら写真の中には、私たちが思い描いている、いわゆる典型的な"祭り"とは違った"祭り"の姿が図らずも写っていたりして、現在の日本の行事や観光地の捉えられ方が見え隠れしたりしていますよね。」
「そこが面白いところだと思うんですよ。確かに、決まりきった撮り方ではなく、新しい手法に意欲的に取り組んでいるように思いますね。京都と桜と富士山というのは、私たち日本人の頭の中でイメージが出来上がりすぎていて、作品にするのが厄介なんですよ。それをこういう形で見せられると、とてもユニークに感じますね。」
日本の行事や観光地などを撮られている人は多くいますが、そういう人たちと比べても、違う表現をしようとしているのではないでしょうか。


布垣昌邦「洛中洛外観察日記」
この写真家はいかがでしょう。
「個性的な京都が表現されていて面白いと思います。こういう風に捉えて撮った人はあまりいないんじゃないでしょうかね。」
これらは、どの作品も安心して見ていられるという気がします。
「堅実な作風というのでしょうか。見る側を裏切らないというか。」
「この作品展に限らず、最近の傾向として現象にストレートに迫ったものが多いですよね。世の中の流れが、アーティスティックな、というか作家性の強いものより、客観的な視点で被写体のリアリティを描いたものに傾いているからでしょうか。」
ドキュメンタリー以外のもので、力のある作品がやはり少ないのでしょうかね。
「もちろん、さまざまな表現にチャレンジしたものも選ばれればいいとは思うんですが、なかなかないですよね。コンセプチャルな作品展の応募も少なからずはあるのですが、ちょっと弱いかなという印象です。」


渡辺寛之「知的障害 ~ともに歩くために~」
これらは、非常にまじめで温かい写真だと思いますね。
「1枚1枚が独特の空間を持っていますね。そして、どれも写真的にきれいに撮っているところがいいですよ。」
テーマの重みをしっかりと受け止めながらも、作品としてのクオリティが高いですね。
「こうした作品展が選ばれるのは、フォト・プレミオならではと言えるんじゃないでしょうか。他のどんな写真展でも紹介されないような独自性が、これらの作品にはあると思うんです。」

