
20世紀(せいき)のはじめには10万羽以上(いじょう)もいたカオジロオタテガモ。でも、冬を過(す)ごす場所が汚染(おせん)されたり、なくなったりして、今では絶滅(ぜつめつ)の大ピンチなんだよ。


全長:48cm
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

東はモンゴル、ロシア、インド、西はアルジェリア、スペインまで、ユーラシア大陸(たいりく)と、アフリカ大陸(たいりく)の広い範囲(はんい)にすんでいるよ。
水にすむ昆虫(こんちゅう)の幼虫(ようちゅう)や、ゴカイなどを食べるんだ。
頭と尾(お)を立てて泳ぐ姿(すがた)は、まるで船のよう。オスのくちばしがあざやかな水色で、とても美しいんだよ。
冬を過(す)ごす場所がなくなってしまった・・・
カオジロオタテガモはわたり鳥。冬を暖(あたた)かい地域(ちいき)の湖などで過(す)ごすのだ。しかし、そうした湖がうめ立てられたり、汚染(おせん)されたりしたことで、だんだんと数が減(へ)ってしまった。20世紀(せいき)のはじめには10万羽以上(いじょう)いたと言われているけれど、今では絶滅(ぜつめつ)のピンチ。2つの生息地を行き来するわたり鳥は、両方の環境(かんきょう)が守られないと安全には暮(く)らせないのだ。

アメリカから来たカモが混乱(こんらん)の原因(げんいん)!?
また、狩猟(しゅりょう)でねらわれたり、漁業(ぎょぎょう)の網(あみ)にからまっておぼれたりすることも。さらに、アカオタテガモとの間に子どもを作ってしまい、純粋(じゅんすい)なカオジロオタテガモが減(へ)ってしまった地域(ちいき)もある。もともとカオジロオタテガモとアカオタテガモは、別々(べつべつ)の場所で暮(く)らす鳥。人間がアカオタテガモをヨーロッパに連(つ)れてきたことが、混乱(こんらん)を招(まね)いているのだ。