
フィリピンワシにはエサをうばい合うライバルがいないんだ。無敵(むてき)の名ハンターなんだよ。でも、なわばりにできる森林がなくなって、絶滅(ぜつめつ)しそうなんだ・・・。


全長:86-102cm
広げた翼(つばさ):約(やく)2m
体重:4.7-8kg
(出典(しゅってん):絶滅危惧(ぜつめつきぐ)動物百科 朝倉(あさくら)書店)

フィリピンの4つの島にしかいないんだ。森林で暮(く)らしているよ。
ヒヨケザルやジャコウネコ、リス、ムササビ、サル、鳥、ヘビなど、木の上にいる生き物を強力な脚(あし)でつかまえて食べるよ。
広げた翼(つばさ)はおよそ2メートルにもおよぶんだ。これだけ大きな体でも、せまい木々の間をぬうように飛(と)ぶことができるよ。さすが狩(か)りの名手だね!
名ハンターも森がなければ生きていけない!
フィリピンには大型(おおがた)の肉食ほ乳類(にゅうるい)がいない。食物連鎖(しょくもつれんさ)の頂点(ちょうてん)に立つのは、鳥であるフィリピンワシだ。サルまで狩(か)ることから、かつてはサルクイワシとも呼(よ)ばれた。そんな無敵(むてき)の名ハンターも今では絶滅(ぜつめつ)の大ピンチ。一番の問題は森林が失(うしな)われていること。フィリピンワシが十分なエサを得(え)るには、広いなわばりが必要(ひつよう)なのだ。さらに人間による狩猟(しゅりゅう)にも長く苦しめられ、密猟(みつりょう)は今でもなくなっていない。

フィリピンワシの未来(みらい)に希望(きぼう)の光が!
問題は多いけれど、希望(きぼう)の光も見えはじめた。1995年にフィリピンの国鳥に指定されたこともあり、フィリピンワシを大切に思う人が増(ふ)えつつあるのだ。すでに調査(ちょうさ)や人工繁殖(はんしょく)が行われ、今後もさまざまな保護(ほご)活動が計画されている。計画を実行するには、より多くの人の協力(きょうりょく)が欠(か)かせない。フィリピンワシを守ろうと真剣(しんけん)に考える人が増(ふ)えるほど、その未来(みらい)は明るくなるのだ。