
ホオアカトキは食用の狩猟(しゅりょう)などによって、17世紀(せいき)にはヨーロッパからほぼ姿(すがた)を消してしまった。今は北アフリカなどにわずかな生息地があるけれど、あまり数が増(ふ)えず、絶滅(ぜつめつ)のピンチなんだよ。


全長:80cm
広げた翼(つばさ):41cm
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

モロッコの草原や高原にいて、子育ての時期になると海岸沿(かいがんぞ)いの岩場に移動(いどう)するんだ。トルコとシリアにも小さな生息地があるよ。
バッタやイナゴ、アリなどの昆虫(こんちゅう)が好物(こうぶつ)なんだ。カエルやカタツムリを食べることもあるよ。
ゆるやかにカーブした長いくちばしは、エサをつかまえるのにとても便利(べんり)なんだ。土の中や石の下にかくれた昆虫(こんちゅう)も器用(きよう)につまみ取るよ。
17世紀(せいき)にはヨーロッパから姿(すがた)を消した
カーブした長いくちばし、肌(はだ)がむき出しの顔、そして逆立(さかだ)てたような頭の毛が印象的(いんしょうてき)なホオアカトキ。かつては数が多く、いろいろな国で見られた鳥だった。ドイツやスイスにもいたけれど、17世紀(せいき)にはヨーロッパからほぼ姿(すがた)を消してしまった。食用のためにつかまったり、気候(きこう)が変(か)わったことが原因(げんいん)だと考えられている。

わずかに残(のこ)った生息地もきびしい状況(じょうきょう)・・・
現在(げんざい)、北アフリカなどにわずかに残(のこ)っている生息地でも、数は思うように増(ふ)えていない。ビルや農場があちこちに作られて、エサ場や巣作(すづく)りの場所が失(うしな)われているのだ。一方、人工飼育(しいく)ではよく増(ふ)えるので、世界中の動物園には野生よりもはるかに多くのホオアカトキがいる。元気に育ったホオアカトキを野生にもどすためにも、生息地の環境改善(かんきょうかいぜん)が必要(ひつよう)なのだ。