
ニューカレドニア島だけにすむカグーは、ほとんど飛(と)べない鳥なんだよ。人間が島の外から連(つ)れてきたイヌやブタにおそわれて、数が減(へ)ってしまったんだ。


全長:55cm
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ)

太平洋にうかぶニューカレドニア島だけにいるよ。
大きなくちばしで土の中の生き物をつかまえて食べるよ。特(とく)にミミズが大好物(だいこうぶつ)なんだって。
カグーは一年に一つの卵(たまご)しか産(う)まないんだ。夫婦(ふうふ)で力を合わせて大切に育てるんだよ。
いなかったはずの天敵(てんてき)が島にやって来て・・・
カグーは、オーストラリア大陸(たいりく)の西にうかぶ島、ニューカレドニア島だけにすんでいる。島には、長い間カグーの天敵(てんてき)がいなかった。大空ににげる必要(ひつよう)がなかったので、カグーはほとんど飛(と)ばない鳥へと進化したのだ。しかし、18世紀(せいき)にニューカレドニア島がキャプテン・クックによって発見され、ヨーロッパから多くの人間がやって来ると、島はカグーの楽園ではなくなってしまう。人間が連(つ)れてきたイヌにおそわれ、ブタに卵(たまご)をねらわれるようになったのだ。

カグーの未来(みらい)に希望(きぼう)が見えてきた!
さらに、ニューカレドニア島はニッケルが豊富(ほうふ)で、採掘(さいくつ)のためにたくさんの森林が伐採(ばっさい)されてしまった。カグーが安心して暮(く)らせる場所はほんのわずかになり、一時は絶滅寸前(ぜつめつすんぜん)まで数が減(へ)ってしまったのだ。現在(げんざい)では保護区(ほごく)を作ったり、人間が育てたカグーを野生にもどすといった取り組みが成功(せいこう)しつつある。数も少しずつ回復(かいふく)し、カグーの未来(みらい)に希望(きぼう)が見え始めたところなのだ。