
ヨウスコウアリゲーターは中国にすむワニの仲間(なかま)。水田をあらす害獣(がいじゅう)として駆除(くじょ)されたり、すみかが農薬でよごれたりして、絶滅(ぜつめつ)しそうなんだよ。


全長:1.5m(最大(さいだい):2m)
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

中国の長江(ちょうこう)の下流、揚子江(ようすこう)流域(りゅういき)の沼(ぬま)や池にいるよ。
タニシなどの貝が大好物(だいこうぶつ)なんだ。魚や鳥をつかまえることもあるよ。
大きいと2メートルにもなるワニだけど、人間をおそうことはないんだ。2000年以上(いじょう)前の中国の本にも「人間には無害(むがい)」と書かれていたんだって。
やっかい者として駆除(くじょ)された・・・
多くのワニたちを苦しめてきた皮目当ての狩猟(しゅりょう)は、ヨウスコウアリゲーターにはあまり関係(かんけい)がない。昔は太鼓(たいこ)の皮などに使われたけれど、今は革製品(かわせいひん)の原料(げんりょう)として人気がないのだ。ならば人間をおそうこともないこのワニが減(へ)っているのはなぜか? 理由のひとつは、ずばり“やっかい者”だから。家畜(かちく)の鳥をおそったり、水田をあらしたりする害獣(がいじゅう)として駆除(くじょ)されてしまったのだ。

すみかが失(うしな)われている!
また、農薬による環境(かんきょう)の汚染(おせん)も数が減(へ)った原因だと言われている。かつては広大だったヨウスコウアリゲーターの生息地が、どんどん失(うしな)われているのだ。幸いなことに、1960年代からスタートした人工繁殖(はんしょく)が成功(せいこう)し、またたく間に野生の数を超(こ)えた。それでも安心してくらせる生息地がなければ、人工飼育(しいく)で増(ふ)えたのワニたちが野生にかえることはできないのだ。