
大きな体で、川や浅(あさ)い海をゆっくりと泳ぐ、アメリカマナティー。人間による狩猟(しゅりょう)や船との事故(じこ)で、絶滅(ぜつめつ)しそうなほど数が減(へ)っているんだ。


体長:3m(最大(さいだい)3.9m)
体重:500kg(最大(さいだい)1500kg)
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

アメリカ合衆国(がっしゅうこく)のフロリダ半島から、カリブ海、南米大陸(たいりく)北部にかけての河口(かこう)や浅(あさ)い海にいるよ。
アマモなど、川や海の植物を食べる草食動物なんだ。
短い腕(うで)のように見えるのは胸(むな)びれ。胸(むな)びれで海草などのエサを口に運ぶこともあるよ。
天敵(てんてき)は人間だけ!
アメリカマナティーは、川や浅(あさ)い海で暮(く)らす草食動物だ。おどろいたことに、ゾウと同じ祖先(そせん)から進化したと考えられている。確(たし)かに、大きな体でゆっくりと植物を食べる様子はゾウを思わせる。野生には天敵(てんてき)がいないので、素早(すば)い動きが必要(ひつよう)ないのもゾウと同じだ。唯一(ゆいいつ)の天敵(てんてき)は人間。昔からアメリカマナティーは肉や皮をねらわれて、人間に狩猟(しゅりょう)されてきたのだ。

船との事故(じこ)で絶滅(ぜつめつ)のピンチに・・・
現在(げんざい)、アメリカマナティーの狩猟(しゅりょう)は禁止(きんし)されているけれど、密猟(みつりょう)はなくなっていない。さらに、新しい問題も起こっている。船のスクリューで傷(きず)ついたり、漁業(ぎょぎょう)の網(あみ)にかかったりして、命を落とすアメリカマナティーが増(ふ)えているのだ。ある調査(ちょうさ)では、大人のアメリカマナティーが死んだ原因(げんいん)のおよそ半分が、こうした人間の影響(えいきょう)によるものだった。