
フィリピンでは、人口の急増(きゅうぞう)で森林がどんどん減(へ)っているんだ。フィリピンヒゲイノシシも生息地を失(うしな)い、さらに畑をあらす害獣(がいじゅう)としてつかまって、数が減(へ)ってしまったよ。


体長:100-160cm
体重:75-150kg
(出典(しゅってん):新世界絶滅危機(ぜつめつきき)動物図鑑(ずかん)(図書館版(ばん)) 学研)

フィリピン中部のビサヤ諸島(しょとう)の2つの島、パナイ島とネグロス島だけにいるんだ。かつては、もっといろいろな島にすんでいたんだよ。
植物の根や芽(め)、地面に落ちてきた果実(かじつ)を食べているんだ。
イノシシとしては小型(こがた)なんだ。頭から腰(こし)にかけて生えている長いたてがみが特徴(とくちょう)なんだよ。
緑が豊(ゆた)かな島だったのに・・・
フィリピンヒゲイノシシは、フィリピン諸島(しょとう)で独自(どくじ)の進化をとげたイノシシだ。かつては国土の9割(わり)以上(いじょう)が森林だったフィリピンも、人口の急増(きゅうぞう)によって、緑がどんどん減(へ)っている。フィリピンヒゲイノシシの生息地でも、木材(もくざい)を得(え)たり、農地を作ったりするために森林伐採(ばっさい)が行われた。すみかを失(うしな)ったフィリピンヒゲイノシシは、絶滅(ぜつめつ)が心配されるほど数が減(へ)ってしまったのだ。

食べ物が足りず、畑をあらす害獣(がいじゅう)に?!
残(のこ)されたわずかな森林では、十分な食べ物は得(え)られない。困(こま)ったフィリピンヒゲイノシシは畑をあらすようになり、農家からは害獣(がいじゅう)と見なされてしまう。畑にはワナが仕かけられ、つかまったフィリピンヒゲイノシシは食肉として売買される。こうした狩猟(しゅりょう)も、フィリピンヒゲイノシシを絶滅(ぜつめつ)の危機(きき)に追いやる原因(げんいん)になっているのだ。