
カモシカの仲間(なかま)なのに、象(ぞう)のような鼻をしたユニークな動物、サイガ。一度は数が増(ふ)えたけど、保護(ほご)する国がなくなって、再(ふたた)び絶滅(ぜつめつ)のピンチなんだ。


体長100-170cm
尾長(びちょう):6-12cm
体重:オス26-69kg/メス20-40kg
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

ロシア、カザフスタン、モンゴルの草原で暮(く)らしているんだよ。
草や低(ひく)い木の葉を食べているよ。
サイガの特徴(とくちょう)は大きな鼻。象(ぞう)の鼻を短くしたような形は、吸(す)いこんだ空気を肺(はい)に送る前に温めるためなんだって。
国を挙(あ)げた保護(ほご)で仲間(なかま)が増(ふ)えた!
サイガの運命には、ある国が大きく影響(えいきょう)している。サイガは昔から肉と皮、そして角をねらわれ、20世紀(せいき)初(はじ)めには絶滅寸前(ぜつめつすんぜん)だった。そこで保護(ほご)に立ち上がったのが、サイガの主な生息地である旧(きゅう)ソビエト連邦(れんぽう)だった。国によって狩猟(しゅりょう)が厳(きび)しく管理(かんり)されると、繁殖(はんしょく)力の強いサイガは急増(きゅうぞう)。1958年には約(やく)200万頭まで回復(かいふく)した。

再(ふたた)びハンターたちの標的(ひょうてき)に・・・
しかし、1991年に旧(きゅう)ソビエト連邦(れんぽう)が崩壊(ほうかい)すると、サイガは再(ふたた)びハンターの標的(ひょうてき)になってしまう。今では、薬になると信(しん)じられている角をねらった密猟(みつりょう)が後を絶(た)たない。さらに、農地や放牧(ほうぼく)地が増(ふ)えたことで、すみかやエサをうばわれるという問題も出てきている。もう一度保護(ほご)に取り組まなければ、この先もサイガは減(へ)り続(つづ)けると考えられているのだ。