
アメリカアカオオカミは家畜(かちく)や人間をおそう害獣(がいじゅう)として殺(ころ)されたり、生息地が減(へ)ったりして、一度は野生から姿(すがた)を消してしまったんだ。今では野生にもどす取り組みによって、少しずつ数が増(ふ)えているよ。


体長:95-120cm
尾長(びちょう):25-35cm
体重:18-41kg
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

もともとはアメリカ合衆国(がっしゅうこく)南部に広く生息していたよ。今は、ノースカロライナ州の保護区(ほごく)にしかいないんだ。
ネズミやウサギといった小さな動物を食べるよ。ときにはシカやイノシシといった大型(おおがた)の動物もおそうんだ。カニや昆虫(こんちゅう)、死んだ動物の肉を食べることもあるよ。
コヨーテに似(に)ているけれど、アメリカアカオオカミの方が一回り大きいんだ。家族や群(む)れで暮(く)らし、仲間(なかま)と協力(きょうりょく)しながら狩(か)りや子育てをするよ。チームワークがバツグンなんだ。
オオカミはやっぱりきらわれ者?!
童話に出てくるオオカミは、たいてい悪者。昔から、どう猛(もう)で、おそろしい動物というイメージなのだ。アメリカアカオオカミも、北アメリカ大陸(たいりく)にヨーロッパ人が来てから、何世紀(せいき)にもわたって家畜(かちく)や人間をおそう害獣(がいじゅう)として殺(ころ)されてきた。同時に人口が増(ふ)えるにつれて、森林や草原が農地や牧草地(ぼくそうち)に変えられ、すみかも失(うしな)ってしまったのだ。

野生から姿(すがた)を消してしまった・・・
また、森林が減(へ)ったことでコヨーテと生息地が重なるようになった。すると、両者の間に生まれる雑種(ざっしゅ)が増(ふ)え、これも純粋(じゅんすい)なアメリカアカオオカミが減(へ)る原因(げんいん)になったのだ。1970年代には、とうとうアメリカアカオオカミは野生から姿(すがた)を消してしまう。幸いなことに、その後、人工飼育(しいく)によって繁殖(はんしょく)したアメリカアカオオカミを野生にもどす取り組みが行われ、現在(げんざい)では少しずつ数が増(ふ)えているのだ。