
ヘサキリクガメはマダガスカル島だけにすむリクガメだよ。たくさんの仲間(なかま)がペット用につかまり、生息地も農地に変(か)わってしまって、今ではもっとも絶滅(ぜつめつ)が心配されるリクガメの一種(いっしゅ)だと言われているんだ。


甲羅(こうら):最大(さいだい)44.6cm
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

マダガスカル島の北西部だけにすんでいるんだ。かわいた草地で暮(く)らしているよ。
背(せ)の低(ひく)い木の葉や草を食べるんだ。
首の下からのびる、くつべらのような出っぱりが特徴(とくちょう)なんだ。これはお腹側(なかがわ)の甲羅(こうら)の一部。オス同士のケンカでは、この出っぱりを使って相手をひっくり返すこともあるんだって。
甲羅(こうら)に閉じこもっても・・・
ヘサキリクガメは、もっとも絶滅(ぜつめつ)が心配されるリクガメの一種(いっしゅ)だ。原因(げんいん)のひとつは、ペットとして人気が高いこと。ほとんどのカメは甲羅(こうら)に閉じこもることで、敵(てき)から身を守る。しかし、ペット用に売ろうとする人間にとって、危険(きけん)を感じると甲羅(こうら)に身をかくし、動かなくなるカメの習性(しゅうせい)はむしろ好都合(こうつごう)。簡単(かんたん)につかまえられるのだ。ヘサキリクガメもたくさんの仲間(なかま)がペット用につかまり、数が減(へ)ってしまった。

生息地も減(へ)っている!
環境(かんきょう)の変化(へんか)もヘサキリクガメを苦しめている。牧草地(ぼくそうち)や畑を作るためにひんぱんに野焼(のや)きが行われ、生息地が減(へ)っているのだ。また、卵(たまご)や赤ちゃんを食べてしまう天敵(てんてき)も現(あらわ)れた。人間がアフリカ大陸(たいりく)から連(つ)れてきたカワイノシシが、野生化したのだ。人工繁殖(はんしょく)し、野生にもどす取り組みもスタートしているけれど、ヘサキリクガメの成長(せいちょう)はとてもゆっくりだ。野生にもどったヘサキリクガメは長い年月を経(へ)てようやく自分の子どもを作るため、すぐには数が回復(かいふく)しないのだ。