
セスジキノボリカンガルーは、木の上で暮(く)らすめずらしいカンガルーなんだよ。でも、森が切り開かれて、安全だった木の上のすみかが、どんどん失(うしな)われているんだ。


体長:57.4-62.5cm
尾長(びちょう):64.5-76cm
体重:6.7-9.1kg
(出典(しゅってん):新世界絶滅危機(ぜつめつきき)動物図鑑(ずかん)(図書館版(ばん)) 学研)

ニューギニア島だけにいるカンガルーなんだ。
木の葉や果実(かじつ)を食べているよ。
普通(ふつう)のカンガルーよりも、爪(つめ)が大きくて、するどいんだよ。木登りにとても役立つんだって。
安全だった木の上のすみかが失(うし)われていく・・・
セスジキノボリカンガルーは、ぴょんぴょんと地面を飛(と)びはねるよりも、木の上での暮(く)らしの方が得意(とくい)な、とてもめずらしいカンガルーだ。木の上での暮(く)らしを選(えら)んだのは、天敵(てんてき)から身を守るためだと言われている。しかし、自然(しぜん)が豊(ゆた)かなニューギニア島も、木材(もくざい)や鉱物(こうぶつ)の輸出(ゆしゅつ)が盛(さか)んになり、今では多くの森林の破壊(はかい)されている。安全だったはずの木の上のすみかが、どんどん失(うしな)われているのだ。

人間をおそれて、暮(く)らしを変(か)えている?!
さらに不幸(ふこう)なことに、道路が森の中に延(の)びたことで、肉を目当てにしたハンターからも、ねらわれやすくなってしまった。人間が少ないところで暮(く)らすセスジキノボリカンガルーは朝と夕方に活動するのに、人間が多いところでは夜行性(やこうせい)になっているという。かつて安全のために木の上の暮(く)らしを選んだように、新しい天敵(てんてき)である人間をおそれて、暮(く)らし方を変(か)えているのかもしれない。