
カラフルな毛皮をまとい、“世界一美しいサル”とも呼(よ)ばれる、ドゥクラングール。戦争(せんそう)や森林の伐採(ばっさい)で生息地を失(うしな)い、さらにペット用にねらわれたことで、数が減(へ)ってしまったんだ。


体長:オス55-63cm、メス59.7cm
尾長(びちょう):オス60-73.5cm、メス59.7cm
体重:オス10.9kg、メス8.2kg
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

カンボジア、ベトナム、ラオスなど、インドシナ半島東部の森林にすんでいるよ。
木の葉や果実(かじつ)を食べるよ。草食のサルなんだね。
模様が印象的で、サルの仲間(なかま)のなかでは、もっとも色あざやかだといわれることも多いんだ。
戦争(せんそう)ですみかを失(うしな)った・・・
みんなは、戦争(せんそう)が多くの人の命をうばう、おそろしいものだって知っているよね? しかも人間だけではなく、動物の命(いのち)まで巻きぞえになる。世界一美しいサルとも呼(よ)ばれるドゥクラングールも、かつて戦争(せんそう)に苦しめられた動物だ。1960~70年代に生息地のベトナムで大きな戦争(せんそう)が起こり、森林が爆撃(ばくげき)されたり、化学薬品で汚染(おせん)されたりした。その結果(けっか)、すみかを失(うしな)ったドゥクラングールは減(へ)ってしまったのだ。

ペット用にねらわれている!
残念(ざんねん)なことに、戦争(せんそう)が終わっても、生息地は減(へ)り続(つづ)けた。材木を得(え)たり、農地を作ったりするために、今でも大規模(だいきぼ)な森林伐採(ばっさい)が行われているという。さらに、愛(あい)きょうのある顔と、色とりどりの毛皮をまとった姿(すがた)が人気を呼(よ)び、ペット用の狩猟(しゅりょう)も後を絶(た)たない。このままでは世界一美しいサルは、野生から姿(すがた)を消してしまうかもしれないのだ。