
一時は絶滅(ぜつめつ)したと考えられていた、チャコペッカリー。その姿(すがた)は化石だけで知られていたんだよ。最近(さいきん)、林がどんどん少なくなって、今度こそ本当に絶滅(ぜつめつ)してしまうかも・・・。


体長:92-111cm
尾長(びちょう):2.5-10cm
体重:30-40kg
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ)

南米のボリビア、パラグアイ、アルゼンチンの林にいるよ。
主にサボテンなどの多肉植物や地面の下の茎(くき)を食べるよ。
見た目はイノシシに似(に)ているけど、歯や指の本数がちがうなど、よく見るとまったく別(べつ)の種類(しゅるい)なんだって。

おとり役が仲間(なかま)を助ける?!
南米大陸(たいりく)にすむチャコペッカリーは、1974年に発見されるまで長い間“化石種(しゅ)”としてあつかわれていた。つまり、化石だけが残(のこ)っていて、すでに絶滅(ぜつめつ)した動物だと考えられていたのだ。ペッカリーの仲間(なかま)は、おどろくべき習性(しゅうせい)の持ち主として知られている。ジャガーなどの天敵(てんてき)におそわれると、群(む)れの1頭だけが立ち向かい、その間に仲間(なかま)はにげる。もちろんその1頭はおそわれてしまうことが多い。少し悲しい話だけれど、これは群(む)れの被害(ひがい)をできるだけ小さくするための知恵(ちえ)なのだ。
林が農地や牧草地(ぼくそうち)になってしまった・・・
チャコペッカリーは、低(ひく)い木が生えた林にすんでいる。しかし、農地や牧草地(ぼくそうち)を作るために林が次々と切り開かれ、チャコペッカリーの数が減(へ)ってしまった。天敵(てんてき)から群(む)れを守る勇敢(ゆうかん)でかしこいチャコペッカリーも、すみかをうばわれてはひとたまりもない。このままでは、本当に化石だけで知られる動物になってしまうかもしれないのだ。