
インドネシアのスラウェシ島にすむクロザルは、モアイ像(ぞう)をモヒカンヘアにしたような、迫力満点(はくりょくまんてん)の顔をしているよ。肉目当ての狩猟(しゅりょう)や、生息地の減少(げんしょう)で、今とても困(こま)っているんだ。


体長:45-56cm
尾長(びちょう):2-4cm
体重:4.7-10.8kg
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

インドネシア、スラウェシ島の森にすんでいるよ。近くのハルマヘラ島に移(うつ)された仲間(なかま)もいるんだ。
果実(かじつ)が大好物(だいこうぶつ)なんだ。やわらかい木の葉も食べるよ。
全身真っ黒に見えるけど、実はおしりだけはピンク色なんだよ。スラウェシ島のオナガザルの仲間(なかま)では最大(さいだい)の100頭をこえる群(む)れを作ることがあるんだ。
いかつい顔だけど、実はおだやか?!
インドネシアのスラウェシ島には、マカク属(ぞく)と呼(よ)ばれるサルが7種類(しゅるい)もすんでいる。なかでももっとも有名なのが、このクロザル。何しろ、見た目のインパクトが大きいのだ。鼻が高く、まゆの辺(あた)りが盛(も)り上がった顔は、イースター島のモアイ像(ぞう)にそっくり。さらに逆立(さかだ)った頭の毛がモヒカンヘアのようで、何となくこわそうな雰囲気(ふんいき)。ただし、いかついのは顔だけで、実は比較的(ひかくてき)おだやかに暮(く)らすサルだと言われている。

なんと5分の1に減(へ)ってしまった・・・
クロザルの名が知られている理由はほかにもある。7種類(しゅるい)のマカク属(ぞく)のなかでも、特(とく)に絶滅(ぜつめつ)が心配されているのだ。原因(げんいん)のひとつは肉を目当てにした狩猟(しゅりょう)。残念(ざんねん)なことに、スラウェシ島では保護区(ほごく)でさえも密猟(みつりょう)が絶(た)えない。また、島の人口増加(ぞうか)によって、すみかの森もなくなる一方。この40年ほどで、クロザルの数はおよそ5分の1に減(へ)ってしまったと言われているのだ。