
砂漠(さばく)にすむことで、天敵(てんてき)のいない環境(かんきょう)を手に入れたアダックス。でも、人間が自動車でやってくるようになって、ハンターにねらわれたり、観光客(かんこうきゃく)に追われたりして、苦しんでいるんだ・・・。


体長:オス120-170cm / メス95-110cm
尾長(びちょう):25-35cm
体重:オス100-125kg / メス60-90kg
(出典(しゅってん):動物世界遺産(いさん) レッド・データ・アニマルズ 講談社(こうだんしゃ))

アフリカ大陸(たいりく)のサハラ砂漠(さばく)にいるよ。
砂漠(さばく)に生えたわずかな草や葉を食べるよ。地下にある茎(くき)の部分を角でほり起こして食べることもあるんだ。
一カ月以上(いじょう)水を飲まなくても平気なんだって。体内で脂肪(しぼう)を水分に変(か)えることができると考えられているんだ。
天敵(てんてき)がいないすみかを選(えら)んだはずが・・・
アダックスはウシの仲間(なかま)で、サハラ砂漠(さばく)で暮(く)らしている。ほかの動物が生きていけない砂漠(さばく)に適応(てきおう)することで、エサを争(あらそ)うライバルや、おそってくる天敵(てんてき)がいない環境(かんきょう)を手に入れたのだ。ところが20世紀(せいき)になると、アダックスのすみかまでやってきて、命をねらう生き物が現(あらわ)れた。それは人間。自動車に乗ったハンターたちに肉や毛皮をねらわれ、アダックスの数は急減(きゅうげん)してしまった。

観光客(かんこうきゃく)にも苦しめられている?!
また、見物にやってくる観光客(かんこうきゃく)にも苦しめられている。自動車で追われたアダックスは必至(ひっし)ににげ、体力をうばわれる。少ない食べ物で暮(く)らし、いつもはゆっくりと動くアダックスにとって、これは大きなダメージ。群(む)れが混乱(こんらん)して、親子が生(い)き別(わか)れになる危険(きけん)も考えられる。さらに、サハラ砂漠(さばく)はここ数年ひどい干(かん)ばつで、ただでさえ貴重(きちょう)なエサの植物も減(へ)っている。人工で繁殖(はんしょく)させたアダックスを野生に放す取り組みも行われているけれど、このままでは絶滅(ぜつめつ)しかねないのだ。