ひかり豆辞典

照度計のJIS規格について

1. 照度計

照度計は、屋内で作業するための手元の明るさや夜間の防犯における外灯の明るさをなどを測定するために、多くの場所で使用されている計測器です。
そこで、照度計は、工業製品としての標準化が求められ、JIS(日本工業規格)では、光計測器としては、唯一JIS C 1609(照度計)として照度計の生産及び使用の合理化、品質の向上を図るために制定されています。

2. 2006年改定

ISO(国試標準化機構が出版している国際規格)と整合をとること、1993年に制定してから10年以上も改定されていなかったことから、2006年に改定されました。
そこでは、従来の蛍光灯や白熱電球などだけでなく、LED(Light(光る) Emitting(出す) Diode(半導体) 発光ダイオード)に代表される新しい光源も視野にいれて改定されました。主な改定された内容は、以下の通りです。

階級構成が変わりました。

特殊形照度測定器(特定用途に特化したもの)が新設され、一般形B級はなくなりました。

可視域相対分光応答度特性が変わりました。

1993年制定 標準分光視感効率からの外れを5nmごとの和(fs)であらわす。
 ↓
2006年制定相対分光応答度を10nm以下の間隔で測定し、標準分光視感効率からの外れを積分した(f1')であらわす。

*
JIS C 7801 「一般照明用光源の測光方法」にて受光器として用いる照度計は一般型AA級照度計と記載されております。

『斜入射光特性(受光角特性)』の規定方法および性能区分が変わりました。

1993年制定 入射角ごとのコサイン特性からの外れ(限度値±○○%を規定)

2006年制定 斜入射光特性の系統的な外れ(f2)半空間全体に亘ってのコサイン特性からのズレの積分量を規定

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