ヘルスケア

PCMシステムは世界初の位相コントラスト技術を用いた乳房X線撮影システムです。PCM用半切カセッテによる撮影と43.75μm読み取りにより、約 7000万画素もの超高密度な画像データーを取得します。さらにフィルム出力時の原寸出力と最高濃度4.0フィルムの組み合わせにより、高い鮮鋭性と粒状性を兼ね備えた最高画質を実現します。
X線が物体を透過するとき、光電効果やコンプトン散乱によってX線強度が減弱し(吸収コントラスト)、同時に位相変化が生じます。この位相変化は一般に屈折あるいは干渉として観測されます。この位相変化をX線強度変化として画像化することで位相コントラストが得られます。PCMでは、X線の屈折に基づく位相コントラストの効果により、エッジが強調された鮮明な画像を得ることができます。(エッジ効果)

位相コントラストを得るには、物体とX線検出器との距離を離す必要があり、拡大撮影となります。一般的に乳房撮影用モリブデン(Mo)管を用いる拡大撮影では、幾何学的不鋭によるボケが生じますが、右図の距離R1、R2を最適化することにより、位相コントラスト効果がボケに打ち勝つ条件を発見しました。(乳房用Mo管による位相コントラスト画像の実現)

拡大撮影とエッジ効果で鮮鋭性が大幅に向上。PCMでは、拡大効果に加えて、位相コントラストのエッジ効果により鮮鋭度が大きく向上します。

PCMで拡大撮影された画像を、フィルム出力時に縮小出力します。この縮小効果は、プレートの蛍光体粒子や、レーザー光の拡散状態までも、仮想的に縮小するため、通常撮影では実現できない高い鮮鋭性と、空間分解能を実現します。

エアギャップ法により散乱X線を除去。グリッドを使用する、従来の等倍撮影と比較し、直接X線を、ロスなく有効活用することが可能です。
