コニカミノルタがAutomation Anywhereを導入した3つの理由
2021.06.22
「現在RPA導入に向けて比較検討中だ」という企業が年々増えてきております。
この記事ではなぜコニカミノルタが数あるRPAの中でもAutomation Anywhereを導入したのかご紹介します。
他RPAとの比較検討ポイントについてもご紹介しますので、これからRPAを検討される方はぜひご参考にしてください。
目 次
コニカミノルタがAutomation Anywhereを利用して自動化している業務領域
utomation Anywhereで事務系(バックオフィス)業務を自動化
Automation Anywhereで本業(メーカー)の業務を自動化
コニカミノルタがAutomation Anywhereを利用して自動化している業務領域
まずは自己紹介も兼ねてコニカミノルタがAutomation Anywhereをどのように活用しているのかご紹介します。
Automation Anywhereで事務系(バックオフィス)業務を自動化
RPAは一般的にバックオフィスとも呼ばれますが、事務系の仕事と相性が良いです。
実際コニカミノルタでも2017年の立ち上げの当初は、事務系の繰り返しの作業が多い、人事・経理といった部分から自動化を始めています。
特に業種を問わない業務が多いためこれからRPAを導入される企業でも同様の自動化が期待できるポイントでもあります。
Automation Anywhereで本業(メーカー)の業務を自動化
そうした事務系の業務から領域を拡大し、現在では使いにくいと考えていた本業(メーカー)の業務でも使っています。
よくメーカーのお客様からカイゼン活動を行っているからこれ以上の効率化は難しいんじゃないかと相談を受けることがあります。
でもご安心ください。コニカミノルタも同じメーカーとしてカイゼン活動を続けておりましたが、そこからAutomation Anywhereを導入して100,000時間以上削減できておりますので、RPAはあらゆる企業で大きな効果を生み出せるチャンスがあると感じております。
コニカミノルタがAutomation Anywhereを導入した3つの理由
ここまでご紹介してきたとおり、一定の効果を発揮できておりますがRPA導入では非常に悩みました。
その中でどのようなポイントを踏まえてAutomation Anywhereを選んだのかご紹介します。
選定理由① 開発のしやすさ
まず前提としてコニカミノルタではRPAのbot(ロボット)開発は社内で完結することを考えました。
大きな理由としては費用対効果に大きな差が出ると試算したためです。
都度開発委託するデメリットとして以下のものが挙げられます。
- 開発費用が発生する
- 要件ヒアリングから構築まで行うリードタイムがかかる
- 修正発生時にも費用が発生する
特にRPAの特性として別のシステムを操作するため操作対象のシステムに変更が発生した場合は修正開発が必要になるため、ユーザー部門でも開発・運用が行えるRPAを導入することにしました。
複数ツールを実際に試し、中でもAutomation Anywhereはインターフェースがシンプルで、ノンプログラミングでボットを開発できることからユーザー部門での開発も可能であると判断しました。
選定理由② 管理のしやすさ
小さく始めて大きく育てるのはRPAの定石ですが、コニカミノルタでもスモールスタートで効果を出してそこから部門を拡大していく方針を定めました。
中でも特に「スモールスタートだけではなく拡大したときに必要な機能は何か?」という視点を入れて選定を実施しました。
多くのユーザー部門で将来的に利用することになるため、作成されたロボットがきちんと管理できるかどうかは重要です。
RPA界隈では誰がどのように作成したかわからない管理できていないロボットのことを「野良ロボット」と呼び、避けるべきリスクとして挙げています。何の目的で動いているかわからないロボットがいたら怖いですよね。
こうしたリスクを避けるためにロボットを一元管理できる機能は不可欠と考えました。
これはスモールスタートのタイミングというより、一歩進み他の部門に展開するときに必要な機能となります。
その点Automation Anywhereはサーバー型のRPAとなっており、サーバー側で一元的に作成したロボットを管理することが可能です。
これによっていつ誰がどのようなロボットを実行したのか明確になるため運用上のリスクを限りなく小さくすることが可能になります。
ただサーバー型と聞くと費用が高いんじゃないかと不安に思いますよね。でもご安心ください!次の項目で費用感にも触れていきます。
選定理由③ 予算内で収まるか
最後の選定理由は費用になります。会社としてシステムを導入する以上お財布事情はとても大切な要素の1つですよね。
コニカミノルタでは費用を2種類に分けて考えました。それはスモールスタート時と規模拡大時です。必要になるライセンスは以下になります。
- スモールスタート時:開発ライセンス、実行ライセンス
- 規模拡大時:管理機能のライセンス+追加の開発・実行ライセンス
この2つで各種製品を見比べると、スモールスタート時のライセンスはRPA各製品それほど大きな差はありませんでした。一方規模拡大時の管理ライセンスを考慮すると大きな差がありました。
Automation Anywhereはサーバー型のため最初から管理機能が備わっており別途追加ライセンスは必要ありません。スモールスタート時の費用の中で管理機能が含まれているのです。
しかもサーバー型といってもクラウド型を選択すればサーバーの費用もかからず、月額にすると約9万円程度(契約は年単位)から導入できるためかなりの価格メリットがあると考えました。
将来的に拡大を見据えているため管理機能は必須になるため、スモールスタート時と規模拡大時ごとに試算しAutomation Anywhereに優位性があることを結論づけました。
【まとめ】コニカミノルタがAutomation Anywhere導入で重要視したポイント
以上、ここまでご紹介してきた理由から、コニカミノルタでは使いやすく、安全で、安価なAutomation Anywhereを導入しました。
コニカミノルタのRPA導入の流れはご参考になりましたでしょうか?
この記事の結論ですが、次の3点が導入ポイントで特に括弧の中が重要なポイントとなります。
ポイント
- 開発のしやすさ(ユーザー部門でも開発できるか)
- 管理のしやすさ(部門を拡大しても目が届くか)
- 予算内で収まるか(スモールスタートから拡大まで見据えて)
この3つはこれから導入される企業においても考慮すべきポイントかと思いますので、これからRPAを導入される場合は是非ご参考にしてください。
コニカミノルタは当初の狙い通りスモールスタートから始め、現在では年間100,000時間以上の削減効果を生んでおります。
この活動を行う中で成功だけではなく「今なら簡単に回避できるのに...!!」と思うような多くの失敗も経験してきました。
コニカミノルタではこうした自社実践の経験をお客様にご提供させていただき、お客様のRPA導入プロジェクト成功にむけたご支援をさせていただいております。
RPAライセンス販売はもちろん、導入支援や導入後のサポートも拡充しております。
以下のフォームからお問い合わせいただけますと、今回ご紹介させていただいた内容以外にも様々な情報ご提供や、Automation Anywhereを触るハンズオンも実施させていただくことが可能です。
もちろん費用は一切かかりませんので、情報収集のためだけにもお気軽にお問い合わせください。