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WS印刷の使用環境を設定する

概要

Vista以降のWindowsコンピューター(Windows Vista/7/Server 2008/Server 2008 R2)で利用可能なWebサービス機能を使うと、ネットワークに接続された本機を自動的に検出して、Webサービスプリンターとして簡単にインストールできます。

本機とコンピューターとの通信には、HTTPを使います。本機とコンピューターとの通信をSSLで暗号化すれば、より安全に印刷できます。

WS印刷を使う場合は、次の手順で設定してください。

  1. 本機のIPアドレスの設定など、ネットワークに接続して使うための設定をする
    • 設定のしかたは、こちらをごらんください。
  2. WS印刷の基本設定をする
    • 設定のしかたは、こちらをごらんください。
  3. お使いの環境に応じて、次のオプション設定をする
    目的参照先
    ディスカバリプロキシを使ってWS印刷する
    コンピューターとSSLで通信したい
参照
  • コンピューター側の設定について詳しくは、こちらをごらんください。

WS印刷の基本設定をする

Webサービスによる印刷を有効にします。あわせて、Webサービスを使って本機を検出するための設定や、プリンターとしての本機の情報などを設定します。

  1. 管理者モードの[ネットワーク]-[DPWS設定]-[DPWS共通設定]で、次の設定をします。
    設定説明
    [Friendly Name]
    コンピューターからWebサービスを使って探索したときに表示する本機の名前を入力します(スペースを除く半角62文字以内)。
    本機を探すときにわかりやすい名前をつけます。
    [Publication Service]
    以下のどちらかの環境で本機を使う場合は、[有効]を選びます。
    • Vista以降のWindowsコンピューターで、NetBIOSが無効になっている環境
    • IPv6のみの通信を行うように構築された環境
    Publication Serviceによる接続先の検出は、最大512個まで可能です(NetBIOSによる検出数を含む)。
    初期値は[無効]です。
  2. 管理者モードの[ネットワーク]-[DPWS設定]-[プリンター設定]で、次の設定をします。
    設定説明
    [プリント機能]
    WS印刷機能を使うときは、[使用する]を選びます。
    初期値は[使用しない]です。
    [プリンター名]
    WSプリンターとして使うときの、本機の名前を入力します(¥ ! , スペースを除く半角63文字以内)。
    [プリンター設置場所]
    必要に応じて、プリンター設置場所を入力します(スペースを除く半角63文字以内)。
    [プリンター情報]
    必要に応じて、プリンター情報を入力します(スペースを除く半角63文字以内)。

プロキシサーバーを使う

WS-Discoveryで定義されるディスカバリプロキシを利用して、マルチキャスト通信が制限されている環境で、本機から印刷するための設定をします。お使いの環境で、ディスカバリプロキシサーバーを導入している場合に設定します。

通常、Webサービスを使って本機から印刷するには、本機からマルチキャストで通信できる場所に、コンピューターが接続されている必要がありますが、本機からユニキャスト通信できる場所に、ディスカバリプロキシサーバーを設置することで、本機から印刷できるようになります。

管理者モードの[ネットワーク]-[DPWS設定]-[DPWS拡張設定]で、次の設定をします。

設定説明
[プロキシ使用設定]
ディスカバリプロキシを使うときは、[使用する]を選びます。
初期値は[使用しない]です。
[プロキシ1]~[プロキシ3]
本機で使うディスカバリプロキシサーバーを登録します。
[プロキシサーバーアドレス]
ディスカバリプロキシサーバーのアドレスを入力します。
次のいずれかのフォーマットで入力します。
  • ホスト名の入力例:「host.example.com」
  • IPアドレス(IPv4)の入力例:「192.168.1.1」
  • IPアドレス(IPv6)の入力例:「fe80::220:6bff:fe10:2f16」
[ファイルパス]
ディスカバリプロキシサーバーで、WS-Discoveryのサービスを公開しているURLのパス部分の、サービス名を入力します(半角255文字以内)。
[SSL使用設定]
ディスカバリプロキシサーバーとの通信をSSLで暗号化する場合は、[使用する]を選びます。
初期値は[使用しない]です。
[プロキシサーバーポート番号]
必要に応じて、ディスカバリプロキシサーバーのポート番号を変更します。
通常はそのままお使いいただけます。
初期値は[80]です。

SSLで通信する

本機とコンピューターとの通信を、SSLで暗号化します。

本機とコンピューターとの通信を暗号化するには、双方向でSSL通信の設定を行う必要があります。あらかじめ、以下の確認をしてください。
  • DNSサーバーで名前解決を行っている必要があります。
  • 本機の証明書がCA(認証局)により発行されたものでない場合は、本機の証明書を、コンピューターの[信頼されたルート証明機関]に登録してください。
  • あらかじめコンピューター側で証明書を作成して、TCP/IPの通信ポートと関連付けてください(初期値:ポート番号5358)。

SSL通信を有効にします。あわせて、証明書の検証方法を設定します。

管理者モードの[ネットワーク]-[DPWS設定]-[DPWS共通設定]で、次の設定をします。

設定説明
[SSL設定]
SSLで通信するときは、[使用する]を選びます。
初期値は[使用しない]です。
[証明書検証強度設定]
証明書の検証を行う場合は、検証する項目を選びます。
それぞれの項目で[確認する]を選ぶと、その項目について、証明書の検証を行います。
[有効期限]
証明書が有効期限内かどうかを確認します。
初期値は[確認する]です。
[鍵使用法]
証明書の発行者が承認した使用用途に沿って、証明書が使われているかどうかを確認します。
初期値は[確認しない]です。
[チェーン]
証明書のチェーン(証明書のパス)に問題がないかどうかを確認します。
チェーンの確認は、本機で管理している外部証明書を参照して行います。
初期値は[確認しない]です。
[失効確認]
証明書が失効していないかどうかを確認します。
証明書の失効確認は、以下の順番で行います。
  • OCSP(Online Certificate Status Protocol)サービス
  • CRL(Certificate Revocation List)
初期値は[確認しない]です。
参照
  • 管理者モードの[セキュリティ]-[証明書検証設定]で、証明書の検証を行うかどうかを設定します。初期設定では、証明書の検証を行います。詳しくは、こちらをごらんください。