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パスワードなしで印刷する(プリント簡易認証)

概要

ユーザー認証を導入している場合に、プリンタードライバーを使って印刷するとき、ユーザー名だけの認証(パスワードなし)で印刷できるようにします。この機能を、プリント簡易認証と呼びます。

プリント簡易認証を使う場合は、次の手順で設定してください。

  1. プリント簡易認証を許可する
    • 設定のしかたは、こちらをごらんください。
  2. 外部サーバー認証を導入している場合は、ユーザー名を確認するためのLDAPサーバー(プリント簡易認証サーバー)の情報を登録する
    • 設定のしかたは、こちらをごらんください。
  3. お使いの環境に応じて、次のオプション設定をする
    目的参照先
    LDAPサーバーとSSLで通信したい

プリント簡易認証を許可する

プリント簡易認証を許可します。本体装置認証を導入している場合は、ユーザー名だけの認証(パスワードなし)で、プリンタードライバーから印刷できるようになります。

管理者モードの[ユーザー認証/部門管理]-[プリント簡易認証設定]-[プリント簡易認証設定]で、[プリント簡易認証設定]を[許可]に設定します(初期値:[禁止])。

プリント簡易認証サーバーを登録する

外部サーバー認証を導入している場合は、ユーザー名をLDAPサーバーに問合せ、本機へのアクセス許可を受ける必要があります。このLDAPサーバーを、プリント簡易認証サーバーと呼びます。

管理者モードの[ユーザー認証/部門管理]-[プリント簡易認証設定]-[プリント簡易認証サーバー登録]-[編集]で、プリント簡易認証サーバーの情報を登録します。

設定説明
[サーバーアドレス]
LDAPサーバーのアドレスを入力します。
次のいずれかのフォーマットで入力します。
  • ホスト名の入力例:「host.example.com」
  • IPアドレス(IPv4)の入力例:「192.168.1.1」
  • IPアドレス(IPv6)の入力例:「fe80::220:6bff:fe10:2f16」
[ポート番号]
必要に応じて、LDAPサーバーのポート番号を変更します。
通常はそのままお使いいただけます。
初期値は[389]です。
[検索ベース]
認証するユーザーを検索するときの、検索の起点を指定します(半角255文字以内)。
入力した起点から下のツリー構造も含めて検索します。
入力例:「cn=users,dc=example,dc=com」
[タイムアウト時間]
必要に応じて、LDAPサーバーとの通信のタイムアウト時間を変更します。
初期値は[60]秒です。
[認証方式]
LDAPサーバーへログインするときの、認証方式を選びます。
お使いのLDAPサーバーで採用している認証方式に合わせて選びます。
  • [Simple]
  • [Digest-MD5]
  • [GSS-SPNEGO]
  • [NTLM v1]
  • [NTLM v2]
初期値は[Simple]です。
[ログイン名]
LDAPサーバーへログインして、ユーザーの検索が行えるログイン名を入力します(全角/半角64文字以内)。
[パスワード]
[ログイン名]に入力したユーザー名のパスワードを入力します("を除く半角64文字以内)。
パスワードを入力(変更)する場合は、[パスワードを変更する]にチェックをつけてから、新しいパスワードを入力します。
[ドメイン名]
LDAPサーバーへログインするためのドメイン名を入力します(半角64文字以内)。
[認証方式]で[GSS-SPNEGO]を選んだ場合は、Active Directoryのドメイン名を入力します。
[referral設定]
必要に応じて、referral機能を使うかどうかを選びます。
LDAPサーバーの環境に応じて設定してください。
初期値は[使用する]です。
[検索属性]
LDAPサーバーでユーザーの検索をするときに使う、検索属性を入力します(半角64文字以内、記号は-のみ使用可能)。
属性値は、半角英字で始める必要があります。
初期値は[uid]です。
[連携外部サーバー]
プリント簡易認証サーバーでの認証が成功したときに、ユーザー情報の一部として使う外部サーバーの名前を、本機に登録されている外部サーバーから選びます。
ここで選んだ外部サーバーは、次の目的で使います。
  • 本機に保存する認証情報の一部として使う
  • 本機の機能制限や、上限管理に使う
初期値は[選択なし]です。

SSLで通信する

本機とLDAPサーバーとの通信を、SSLで暗号化します。

お使いの環境で、LDAPサーバーとの通信をSSLで暗号化している場合に設定します。

管理者モードの[ユーザー認証/部門管理]-[プリント簡易認証設定]-[プリント簡易認証サーバー登録]-[編集]で、次の設定をします。

設定説明
[SSL使用設定]
SSLで通信するときは、チェックをつけます。
初期値は[OFF](チェックなし)です。
[ポート番号(SSL)]
必要に応じて、SSL通信用のポート番号を変更します。
通常はそのままお使いいただけます。
初期値は[636]です。
[証明書検証強度設定]
証明書の検証を行う場合は、検証する項目を選びます。
それぞれの項目で[確認する]を選ぶと、その項目について、証明書の検証を行います。
[有効期限]
証明書が有効期限内かどうかを確認します。
初期値は[確認する]です。
[CN]
証明書のCN(Common Name)が、サーバーのアドレスと一致しているかどうかを確認します。
初期値は[確認しない]です。
[鍵使用法]
証明書の発行者が承認した使用用途に沿って、証明書が使われているかどうかを確認します。
初期値は[確認しない]です。
[チェーン]
証明書のチェーン(証明書のパス)に問題がないかどうかを確認します。
チェーンの確認は、本機で管理している外部証明書を参照して行います。
初期値は[確認しない]です。
[失効確認]
証明書が失効していないかどうかを確認します。
証明書の失効確認は、以下の順番で行います。
  • OCSP(Online Certificate Status Protocol)サービス
  • CRL(Certificate Revocation List)
初期値は[確認しない]です。