コニカミノルタについて
インクジェットプリントシステムによる捺染(布へのプリント)は、短納期対応、多品種少量生産、サンプル作成が可能なことから、近年高い注目を集める分野となっています。コニカミノルタでは、従来のインクジェット捺染の課題となっていた、画像堅牢性、安全性、インク自体の保存性を、新しいインク材料の開発によってクリアしています。

布自体が、紙に比べて十分なインク吸引能力を持たないことに加えて、耐光、洗濯、汗、摩擦などの使用環境が影響するため、捺染用インクの開発には、より高い堅牢性が求められていました。
布種によって染着メカニズムが違うため、布種に応じて異なったタイプの染料が用いられます。たとえばポリエステルには分散染料、綿であれば反応性染料を用います。コニカミノルタでは、徹底的に染料をスクリーニングし、その結果、各染料ごとに、色再現域が広く堅牢性にすぐれた各色の染料を見出しました。
特にポリエステル繊維はアパレルや産業資材などで幅広く使用されていますが、従来のインクジェット捺染用分散染料インクは、安全性と保存安定性に問題がありました。そこで、選びぬいた堅牢性の高い染料の中から、安全性を高いレベルでクリアする染料をさらに厳選しています。中でもブラックインクは単独で安全性を十分にクリアする染料が見つからなかったため、3種類のイエロー、マゼンダ、シアン染料の混合によって新たなインクを誕生させています。
最後に残された保存安定性は、選択した染料それぞれの特性に合った分散処方を開発することでクリアしています。調合後から数日内に使用されることが多い通常の捺染色糊に比べて、インクジェットではインクの長期保存が求められますが、そのレベルに十分に応えるだけの保存安定性を獲得しています。