ニュースリリース

組織の弾性を定量的に測定する超音波画像診断装置
「Aixplorer(エクスプローラー)」を国内独占販売
~超音波分野でハイエンド領域へ本格展開~

2015年5月21日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、SuperSonic Imagine(スーパーソニック イマジン社、本社:フランス、社長:Tom Egelund)の超音波画像診断装置「Aixplorer(エクスプローラー)」を日本国内において独占的に販売いたします。

商品名 Aixplorer (認証番号:第227ABBZX00037000号)
発売日 2015年7月予定
標準小売価格(税別) 100,000,000 円
主な特長 1. 組織の弾性を定量的に測定
2. 高速画像処理で滑らかな血流のカラー動画像を提供
3. 多様な卓越した画像処理技術で画像のノイズを抑制

背景と狙い

コニカミノルタは、2009年のカラー超音波画像診断装置「SONIMAGE(ソニマージュ)513」発売以来、国内で超音波画像診断装置を販売して参りました。近年は、主力のX線画像診断分野、医療IT(情報技術)分野に次ぐ第三の分野として超音波分野を位置づけ、2013年には手のひらサイズの携帯型超音波画像診断装置「SONIMAGE P3」を日米同時発売、2014年1月にはパナソニックヘルスケア株式会社の超音波部門を事業統合し初の自社開発品である超音波画像診断装置「SONIMAGE HS1」を同年7月に発売するなど、着実にその展開範囲を広げてきています。
このたびの「Aixplorer」の投入により、ハイエンド領域までカバーした商品展開が可能になり、今後の成長が見込まれる超音波市場で国内シェア拡大を目指します。

超音波画像診断装置「Aixplorer」について

「Aixplorer」は2009年に発売されて以来、ハイエンドの超音波画像診断装置の世界市場において、生体組織の弾性(硬さ)測定では先進的な製品として、乳腺・肝臓領域を中心に高い評価を得ています。コニカミノルタが独占販売するモデルでは、システムのハードウェアが一新されるとともにアプリケーションも充実し、日本市場においては乳腺のみならず、幅広い診療科で診断に貢献できるものと考えます。

今後も、ヘルスケア事業の基本ポリシーのひとつである「見えないものの見える化」に徹底してこだわり、お客様へ価値ある医療用画像をご提供することで、早期診断・治療に貢献できるよう取り組んで参ります。

超音波画像診断装置「Aixplorer」の主な特長

1.組織の弾性を定量的に測定

「Aixplorer」搭載の独自技術「ShearWave™ Elastography」は、生体内を伝搬する剪断波(せんだんは)を用いて組織弾性の絶対値を計算し、数値とカラーマップ画像でリアルタイムに画面上に表示します。また測定の際、プローブで生体を圧迫する必要がないので、手法の習熟度に左右されず、再現性にも優れています。
乳がん検診などで腫瘍の硬さを調べるのに利用できるほか、肝臓疾患の検査でも肝線維化の評価に用いられて疾患の早期診断が可能となり、患者の痛みを伴う穿刺による診断を減らせる可能性があるなど、幅広い分野での応用が期待できます。
最新モデルは、従来モデルより時間分解能が高く、組織弾性のカラー画像の更新速度が速いため、疾患の見落としが無くなるほか、病変の細かい変化の確認が容易になるなど、さらに高精度になった診断能で患者のQOL(Quality of Life:生活の質)に貢献します。

2.高速画像処理で滑らかな血流のカラー動画像を提供

高速画像処理技術「UltraFast™ Imaging」により、画像処理に時間が掛かる血流のカラー動画像表示においても、1秒あたりのフレーム数(コマ数)を多くすることができ、滑らかな動画像を提供します。
「UltraFast™ Doppler」は、カラー動画像と同時に脈波を表示し、心臓血管疾患の評価や機能診断において活用が期待できます。また測定したデータを保存することで、検査終了後でもポストプロセス処理による計測が可能になり、医師に新しいワークフローを提供します。

3.多様な卓越した画像処理技術で画像のノイズを抑制

独自技術である「SuperCompound™」は、空間コンパウンド法という画像処理によってノイズを減少させ、コントラスト分解能を改善します。これにより、例えば首の頚動脈の画像においては、血管内のノイズが消え、血管内壁の構造が鮮明に表示されます。
その他にも、フィルター処理によりノイズを抑えて画質を向上させる「SuperRes™」、検査対象組織に適した音速に調整し設定することで画質を向上させる「TissueTuner™」など、さまざまな卓越した画像処理技術の搭載により、高画質な画像を提供します。

超音波画像診断装置「Aixplorer」の仕様

サイズ 610 (W)×1050(D)×1310-1690 (H) mm
重量 97 kg
電源定格 100 V 50/60 Hz, 1500 W
モニター 21.5 Wide FPD
モード B, CFI, CPI, dCPI, PW, SWE™, UltraFast™ Doppler, CI, 3D, Dual, Panoramic
機能 Cine, Annotation & Body Mark, Biopsy Guide, 計測, Worksheet, Exam Preset, Config/ Reporting, DICOM, Data Management,
対応プローブ SC6-1, SL15-4, SL10-2, SMC12-3, SLV16-5, SE12-3

「Aixplorer 」は、「汎用超音波画像診断装置 Aixplorer (認証番号:第227ABBZX00037000号)」の呼称です。

お客様のお問い合わせ先

コニカミノルタヘルスケア株式会社  TEL. 03-6324-1080

超音波診断装置 SONIMAGE 513 認証番号第225AABZX00074000号/携帯型超音波診断装置 SONIMAGE P3 認証番号第225ABBZX00129000号/超音波診断装置 SONIMAGE HS1 認証番号第226ABBZX00051000号

ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更(生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など)されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。