コニカミノルタ

コニカミノルタについて

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コニカミノルタ株式会社 2014年入社式 社長訓示

代表執行役社長 山名昌衛

新入社員の皆さん、本日は入社、おめでとうございます。
コニカミノルタを代表いたしまして、皆さんの入社を心から歓迎いたします。

ご承知のように、当社は2003年の経営統合により誕生した会社ですが、発足してからはや10年。皆さんは統合後、第11期目の入社となります。きょう皆さんは新入社員としてこの場に臨んでおられますが、私自身も本日4月1日付けでコニカミノルタ株式会社の社長に就任したばかりです。皆さんにとっても、私にとっても、きょう4月1日はともに新しいスタートを切る日。その意味で"同期生"ともいえるわけです。

それでは、そもそも2003年の経営統合の目的は、何だったのでしょうか。
新入社員の皆さんには、この場で改めて、私自身の言葉でお伝えしたいと思います。
それは、
 第一に、世界の熾烈な戦いの中で、確実にトップティアーとして勝ち残ること。
 第二に、ジャンルトップを積み重ね、持続的な成長を実現すること。
 第三に、DNAを進化させコニカミノルタのブランドを輝かせること、そして私たち全員が誇りを持てる会社にすること。
新しく社長になった私に課せられた使命は、この三つの目的を完遂することにあります。

そして、この目的を完遂するためには、「優れた成長戦略」「実行力が全て」「強靱な企業体質」という三つのキーワードが重要であると、私は考えています。本日は、この三つのキーワードに沿って、私の考えの要点を申し述べたいと思います。

まず最初は、「優れた成長戦略」についてです。
コニカミノルタはかねてより、将来的にも成長が期待できる領域であり、なおかつ会社の強みを発揮できる分野・ジャンルに経営資源を重点配分し、そこでナンバーワンのポジションを堅持する"ジャンルトップ戦略"を進めてきました。具体的には、オフィス分野・プロダクション分野でのカラーマシン、液晶用VA-TACフィルム、デジタルX線撮影装置、センシング事業、インクジェットヘッドビジネスなどが挙げられますが、これらの既存事業での利益確保への粘り強い執念が、まずは会社の基盤となります。これに加え、お客様を起点として、高付加価値ソリューションを全社の総力で創出していくことが、成長戦略につながると私は考えています。

次は、「実行力が全て」についてです。
いかに優れた成長戦略を構築できたとしても、それをスピード感をもって確実に実行する力がなければ、効果は上がりません。実行するのは「ヒト」です。私の役割は「ヒト」を育て、コニカミノルタが「勝ちに拘る強い集団」になるまで仕上げることにある、と認識しています。そこで、それぞれの現場が"ジャンルトップ"を実現するべく主体的に判断でき、能動的かつ機動的に動けるところまでレベルアップすることを目的に、経営理念の体系を再構築し、その浸透をめざす活動を始めることにいたしました。また人事改革にも取り組みますが、これも"ジャンルトップ"を勝ち取るためにはどう「ヒト」を活かしていくか、を目的とするものです。

最後に、「強靱な企業体質」について申し述べます。
製造業を生業とするコニカミノルタにとって、「モノづくりで稼ぐ」ことが「強靱な企業体質」に直結するのは言うまでもありません。そのために、製品の差別化とお客様の価値につながる技術開発、開発・調達・生産が一体となったコストマネージメント、製品ごとの収益をライフサイクルで"見える化"した上での組織的な利益拡大活動などを、本格化させていきます。その一方で、あらゆる業務の見直しを進め、生産性・効率性を飛躍的に向上させることに全力を注ぐ所存です。

先ほど、私は「経営理念体系を再構築していく」と言いました。
コニカミノルタは、発足当初から「新しい価値の創造」を経営理念に掲げてきました。この理念は当社の存在価値そのものであり、企業活動全般の"道しるべ"となるものであります。全世界に約4万人いるコニカミノルタの従業員は、国籍、言語、背景もさまざまです。
こうしたダイバーシティに満ちた従業員たちが、理念や「Giving Shape to Ideas」というメッセージのもとに価値観を共有化することで、社会全体の質の向上に貢献するような価値を生み出すことができます。今回新たにこの理念を核として、行動や判断の「価値基準」や目指す「企業像」の体系化を行いました。その内容については近い時期に詳細をお伝えします。

最後に、新入社員の皆さんに期待すること、望むことを述べたいと思います。
まずは、チームワークを大切にしながら、自らのしっかりとした軸を作っていただきたい。皆さんにはどんな職種であってもグローバルに通用する人材に育ってほしいと願いますが、そのためには「高い志」をもち、困難に挑戦し続け、自らを磨き上げることを継続していただきたいと思います。仮に失敗したとしても、それも含めた経験の積み重ねが人間力を高め、その後のリーダーとしての力量に必ずつながります。

もう一点、これはフレッシュマンである皆さんだからこそできることですが、会社に「新しい空気、熱気」を吹き込んでいただきたい、と私は願っています。会社というのは、「創造的破壊なくして持続的な成長はない」ものなのです。「Out of Box」と言いますが、従来の枠や殻の外から物事を柔軟に発想して、新たな着眼を持ち込んでいただきたい、そしてその殻を打ち破る執念をもって臨んでいただきたいと強く考えています。

きょうから、あなたたちはコニカミノルタの一員です。お客様の期待に応え、グローバル市場での競争に勝ち抜き、発展を続けていくためには、あなたたちのエネルギーが不可欠です。私もコニカミノルタを、「誇りの持てる会社」とするために全力を傾けていきます。皆さんも、主体性をもって考え、能動的かつ機動的に行動してください。
そして手を携え、ともに新しいコニカミノルタを創っていこうではありませんか。

あなたたちの可能性に、大いに期待しています。
本日は入社、まことにおめでとうございます。

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