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コニカミノルタプラネタリウムと凸版印刷
文化財デジタルアーカイブの全天周ドームスクリーン投映用コンテンツ化を実現

2011年5月30日
コニカミノルタプラネタリウム株式会社
凸版印刷株式会社

コニカミノルタプラネタリウム株式会社(本社:大阪市西区、代表取締役社長:上田 裕昭、以下 コニカミノルタ)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子 眞吾、以下 凸版印刷)は、コニカミノルタの持つ全天周映像作成・投映技術を、文化財デジタルアーカイブの公開手法である『トッパンVR』に応用し、『トッパンVR』作品の全天周ドームスクリーン投映用コンテンツ化を実現しました。

コニカミノルタは、全天周デジタル映像システムの展開などにより培ってきたドーム映像に関する様々な知見を活かし、子供向けの番組から学習番組、娯楽系の番組まで多岐に亘る様々な映像作品を制作してきました。その作品は、直営館「コニカミノルタプラネタリウム"満天"in Sunshine City」や、全天周デジタル映像システムを導入している館で上映され、多くのお客さまから高く評価されています。 凸版印刷は、三次元形状計測・色彩計測・高精細画像処理技術などのデジタルアーカイブ技術を基盤とし、文化財を学術的監修の下にデジタル化、遺失した建造物の再現や文物の内部構造を可視化するなどして、文化財をインタラクティブに鑑賞できる『トッパンVR』を展開しています。『トッパンVR』は1997年から開発に取り組み、これまでに「システィーナ礼拝堂」や「江戸城-本丸御殿と天守-」、「阿修羅像」、「東大寺大仏の世界」など国内外の貴重な文化財をテーマに30作品のコンテンツを制作してきました。

今回、両社が共同で『トッパンVR』作品を全天周ドームスクリーン投映用にコンテンツ化することで、平面スクリーンよりはるかに投映面積の広いドームスクリーンへ、立体感と奥行き感のある映像として投映できるようになります。さらに、高精細な文化財映像が、ドーム全体を包み込むように映像再現されることにより、デジタル化された文化財の新しい魅力と共に、鑑賞者に圧倒的な臨場感と没入感の映像体験を提供可能です。

第一弾として、コニカミノルタが『トッパンVR』作品群を特別に編集したドーム映像作品を、日本プラネタリウム協議会全国プラネタリウム大会(6月1日~3日 開催場所:ラフォーレ琵琶湖)の場で、プラネタリウム関係者へ紹介上映する予定です。


投映イメージ画像:VR作品「ウスペンスキー大聖堂」
製作・著作:Moscow Kremlin Museums/TBS/凸版印刷株式会社
協力:電通

今後両社は、文化財デジタルアーカイブの全天周ドームスクリーン投映用のコンテンツ化を進めます。さらに、教育やエンターテインメントの観点から多くの方に鑑賞されるよう、より魅力あるコンテンツを共同開発していきます。

コニカミノルタの全天周映像投映システムへの取り組み

コニカミノルタは、1997年、世界初となる光学式とデジタル式の両投映システムを同時に制御する統合型プラネタリウム「GEMINISTAR」を開発。また2000年には、世界初となる単眼レンズ式でフルカラー映像投映を可能にした全天周映像投映システム「MEDIAGLOBE」を発表し、世界各国で活用されています。鮮鋭でコントラストの高い全天周デジタル映像システムと、教育・科学要素の高い番組から娯楽性やヒーリング要素の高い番組まで、様々な全天周映像コンテンツを社内で開発・制作し、日本国内では約180件のお客様に提供しています。

凸版印刷のVRへの取り組み

凸版印刷は、1997年から文化財の展示映像手法としてVR※1技術の開発に取り組み、「ナスカ」や「国宝 阿修羅像」など、国内外の貴重な文化財をテーマとしたVR作品を積極的に製作しています。また、大型スクリーンを用いたVRシアターの展開を進め、海外では、中国の故宮博物院やホンジュラス共和国博物館にシアターを納入しています。国内では2007年に、東京国立博物館と共同で、東京国立博物館資料館内に「TNM&TOPPANミュージアムシアター」を開設しました。
URL: http://www.toppan-vr.jp/bunka/

※1
VR(バーチャルリアリティ)とは
バーチャルリアリティでは、コンピュータで生成された3次元コンピュータ・グラッフィクスの映像の中を自由に移動しながら、あたかもその3次元空間にいるかのような感覚を体験することができます。要素となるのは、空間を構成する高精細3次元データ(形状、質感、光など)と、そのデータを操作に応じてリアルタイムに描画生成する技術です。高精細映像を大型スクリーンに生成し、鑑賞者は仮想空間の中で没入感と臨場感を体感することができます。

以 上

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