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“ものづくりの現場”のニーズに応えた「3D計測サービス」を開始

2010年6月21日

コニカミノルタセンシング株式会社(本社:大阪府堺市、社長:唐﨑 敏彦 以下コニカミノルタ)は、お客様の測定対象物を非接触3次元デジタイザで測定し、3次元の形状データと報告書を作成する「3D計測サービス」を、2010年7月1日より開始致します。

【サービス名】 3D計測サービス
【サービス開始日】 2010年7月1日
【サービスの主な特長】 1. 最新鋭のフラッグシップ機を使用
2. ケーススタディーで蓄積したノウハウを活用
3. メーカー目線で“ものづくり”をサポート

近年、自動車メーカー・家電メーカーなどの各種部品や金型の開発・製造の場において、物体の3次元形状を非接触で瞬時に測定できる非接触3次元デジタイザの活用が急速に広がっています。

コニカミノルタの非接触3次元デジタイザ「KONICA MINOLTA RANGE7」は、プレス品、機械加工品から金型、鋳造、射出成形品に至るまで、工業製品のパーツを瞬時に3次元デジタイズし、外観の形状をデジタルデータとしてコンピュータ上に高精度に再現する装置として、2008年の発売以来、高い評価を獲得しております。

コニカミノルタでは販売活動を通し、非接触3次元デジタイザの導入をご検討されているお客様の中には、「年に数回しか使用しない」「デジタイザが自社現場にどれほど貢献できるのか具体的に知りたい」とお考えの方々が多数いらっしゃる事がわかりました。その傾向は今後ますます強まると想定しています。

このようなニーズにお応えする為、自社商品である非接触3次元デジタイザ「RANGE7」などを使った「3D計測サービス」を開始致します。サービスには「形状解析」「モデリング」「3次元相談」の3種類を用意し、お客様のご要望を承った上で測定対象物をお預かりし、非接触3次元デジタイザで測定、3次元の形状データと報告書を作成します。

この「3D計測サービス」は、お客様にとって、設備投資と比較して費用削減という実利があり、資産管理やオペレータの教育養成といった関連事務も効率化できるというメリットも産みます。加えて弊社としても非接触3次元デジタイザの価値をご理解いただき、将来的には導入に結びつく効果も期待できると考えています。

コニカミノルタは、常にお客様にとって“essential”な存在であり続けるために、今後も確かなセンシング技術で、さまざまなニーズにお応えするソリューションを提供してまいります。

「3D計測サービス」の内容

サービスメニューは、大きく分けて以下の3種類で展開します。

1.形状解析サービス

3D-CADデータとの比較、良品と不良品との比較などを行い、測定データと形状解析報告書を商品として納品します。形状解析サービスには、大きく2つの方法があります。

1)CADデータとの比較

正寸を製品CADデータもしくは金型加工CADデータとし、測定対象物の形状と比較する事で不具合の原因を解析し、報告するサービスです。

2)正寸物との比較

正寸を現物として、測定対象物と現物の双方を計測し、双方を比較する事によって、不具合の原因を解析し、報告するサービスです。


黄色い部分が出っ張っている事が不良の原因

2.モデリングサービス

現物に沿った3D-CADデータを作成します。モデリングサービスには、大きく2つの方法があります。

1)CADデータから「モノ」へのフィッティング

金型などを設計後、型作り込み工程において、作業者によって手修正された現物にCADデータを合致させ、現物に沿った3D-CADデータを提供するサービスです。

2)「モノ」からのモデリング

リバースモデリングと言います。基になる3D-CADデータが無い場合にお客様からお預かりした現物に合わせて測定・モデリングし、3D-CADデータを提供するサービスです。

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3.3次元相談サービス

現在お客様のニーズは非常に多様化しており、定型のサービスメニューでは対応が不十分になるケースが想定されます。上記2種類のサービス領域を超えて、お客様の商品開発・設計・デザインに関わるようなソリューションサービスも行います。

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「3D計測サービス」の主な特長

1.最新鋭のフラッグシップ機を使用

測定には、非接触3次元デジタイザのメーカーならではの、最新鋭のフラッグシップ機「KONICA MINOLTA RANGE7」を使用します。「KONICA MINOLTA RANGE7」は、ガイドラインVDI/VDE 2634に沿ったボールバーによる精度検査において±40μmという、非接触カメラタイプとしては最高レベルの保証確度を実現しています。また、金属光沢面に加え、業界最高水準の反射率2.5%の超低反射率表面(黒物)をスプレーや暗室なしでも計測できる黒物計測機能も搭載。
※ お客様の測定目的やワーク(測定対象物)により、お客様の同意の下、RANGE7以外の機種を使用する場合もございます。

2.ケーススタディーで蓄積したノウハウを活用

1997年に非接触3次元デジタイザ「VIVID700」を発売して以来、コニカミノルタはお客様サポートの観点から200件近くの測定事例を蓄積し、ケーススタディーを進めてきました。これらの様々なノウハウを活用することで、お客様ごとに異なる目的やワーク(測定対象物)に対して一番適した方法を用い、必要とされる測定サービスを提供することができます。

3.メーカー目線で“ものづくり”をサポート

ものづくりの現場では、部品のわずかな歪みや捻じれ、反りといったものが原因で、隙間ができたり、動きが固くなるなどの不具合が生じることがあります。このような場合、現物の3D計測データと正寸の3D-CADデータを比較する形状不良解析によって、原因と改良点を明らかにすることができます。
自社製品の開発・生産において、このような形状不良解析の経験を持つコニカミノルタでは、メーカーならではの“ものづくりの目線”をもって、同様な問題を抱えるお客様をサポート致します。技術者が直接お客様とのやり取りを繰り返し行い、お客様の目的に沿った「オンリーワンの3D計測サービス」を提供します。

4.定温湿度の専用測定室で測定

「3D計測サービス」では、出張測定を除いた全ての測定を専用の測定室で行います。この測定室は、弊社の非接触3次元デジタイザ開発で使用するのと同じ、室温20℃±2℃、相対湿度65%以下という定温湿度の環境を常に維持しています。また、測定も必ず専任の作業者によって行われ、ISO-9001に基づいたクオリティの高い測定が可能です。
※ お客様の測定目的やワーク(測定対象物)により、お客様の同意の下、ISO-9001認証外で測定を行う場合もございます。

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