ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更(生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など)されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。電話でのお問い合わせはこちらをご覧下さい。

業界最高水準 反射率2.5%*1の黒物計測を
暗室不要で実現
非接触3次元デジタイザ「KONICA MINOLTA RANGE7」

2008年12月18日

KONICA MINOLTA RANGE7

コニカミノルタセンシング株式会社(本社:大阪府堺市 社長:唐﨑 敏彦 以下コニカミノルタ)は、反射率2.5%*1の超低反射率物体(黒物)の計測が可能な、業界最高水準である黒物計測機能を、非接触3次元デジタイザ「KONICA MINOLTA RANGE7(レンジセブン)」に、2009年1月中旬販売分より搭載致します。

新機能 黒物計測機能 ― 反射率2.5%*1の物体計測が可能
搭載商品名 非接触3次元デジタイザ「KONICA MINOLTA RANGE7」
販売開始日 2009年1月中旬予定

今回新機能を搭載致します「KONICA MINOLTA RANGE7」は、プレス品、機械加工品から金型、試作、鋳造、射出成形品に至るまで、工業製品のパーツを瞬時に3次元デジタイズし、外観の形状をデジタルデータとしてコンピュータ上に高精度に再現する装置で、2008年3月の発売以来、各種部品や金型の開発・製造の場において高い評価を獲得しております。
近年、非接触3次元デジタイザの市場は急速に拡大し、さらなる高精度や操作性向上への要望が高まっています。中でも、黒物や金属光沢面を持つ測定困難物の、簡便な測定が望まれており、「KONICA MINOLTA RANGE7」は発売当初から、そのようなご要望にお応えするために、弊社独自のデータ処理技術により、金属光沢面を反射防止スプレー無しで計測できる機能を搭載し、ご好評を頂いております。

この度、金属光沢面に加え、業界最高水準の反射率2.5%*1の超低反射率表面(黒物)をスプレーや暗室なしでも計測できる黒物計測機能*2を開発し、「KONICA MINOLTA RANGE7」に搭載致します。
この機能により超低反射率表面(黒物)もスプレーが不要なので、不均一なスプレー膜圧が原因となる計測誤差を排除できます。さらに、計測前の表面処理作業と計測後の洗浄工程が無くなり、作業効率が飛躍的に改善されるとともに、スプレー液や洗浄液の不使用により環境への負荷も低減されます。
また今回の新機能では、オフィス環境*3での黒物測定が可能で、通常の労働環境条件下で作業が行えます。暗室など特別な測定環境の準備が不要ですので、付帯設備の投資も殆ど必要ありません。

黒物計測機能は、すでにご購入頂いたお客様にも、改良サービスにてご提供いたします。詳しくはご購入された販売店へお問い合わせください。

コニカミノルタは、常にお客様にとって"essential"な存在であり続けるために、今後も確かなセンシング技術で、さまざまなニーズに合致したソリューションを提供してまいります。

*1
660nmに於ける正反射を除去した反射率です。当社測定条件にて(Typ.)
*2
弊社の従来製品と比べ大幅に改善されていますが、全ての黒物や金属光沢面をスプレーなど表面処理なしでの計測を保証するものではありません。表面処理の要不要につきましては、ご使用時条件でのご確認をお願い致します。
*3
500lx以下

測定例

側定例 左:ワーク(測定対象物) 右:測定データ

非接触3次元デジタイザ「KONICA MINOLTA RANGE7」の主な特長

1.±40μm*A の高確度と使用環境に影響されない高い信頼性を実現

高精細な形状入力が可能な131万画素CMOSセンサを新規に採用、さらに光学系の新設計等により、ガイドラインVDI/VDE 2634に沿ったボールバーによる精度検査において±40μm*Aという、非接触カメラタイプとしては最高レベルの保証確度を実現しています。

2.ワンショット約2秒の高速スキャンとさまざまな新機能により操作性を向上

独自の高速処理回路により、ワンショット約2秒の高速スキャンが可能です。測定対象物の大きさに合わせて交換できる、TELEおよびWIDEのレンズを標準装備しており、幅広いスキャンエリアを確保できます。

3.従来機種の1/2以下、約6.7kgの軽量・コンパクト設計

質量、体積ともに従来機種の1/2以下という軽量・コンパクト設計により、カメラとコントローラの一体型ボディで約6.7kgを実現、現場環境で高い機動力を発揮します。

4.大容量データ処理が可能、操作性を向上させた新開発スキャンソフトウェア

本体のスキャンコントロール、測定データの位置合わせ、統合までの編集機能を持つ、新開発の3 次元データ処理ソフトウェア「RANGE VIEWER」を標準付属。スキャン作業とスキャンデータの編集作業がシームレスに可能な新GUIを採用しました。

非接触3次元デジタイザ KONICA MINOLTA RANGE7 仕様

測定方式 三角測量 レーザ光切断方式
光源 半導体レーザ λ=660nm
レーザクラス クラス2 IEC60825-1 amendment2
撮像画素数 131万画素(1280×1024)
測定距離 450mm~800mm
受光レンズ(交換式) TELE /WIDE
測定範囲   TELE
距離450mm
TELE
距離800mm
WIDE
距離450mm
WIDE
距離800mm
単位
X×Y 79×99 141×176 150×188 267×334mm
Z 54 97 109 194mm
XY方向測定間隔 0.08 0.140.160.28mm
確度(球間距離)*A ±40μm
精度(Z,σ)*B 4μm
オートフォーカス
オートエクスポージャー
スキャン時間 約2秒~(1スキャン)
プレビュー機能 有(約0.4秒/スキャン)
スキャン可能環境光 500 lx以下
ファイルフォーマット*C 入出力:独自フォーマット.rgv、.rvm 出力のみ .stl(バイナリポリゴン) .ASC(点群)
出力インターフェース USB2.0 HighSpeed
電源 専用ACアダプタ- ACA-324
AC商用電源100-240V(50-60Hz)
定格1.4A(100V AC入力時)
外形寸法 295(幅)×190(高さ)×200(奥行)mm(グリップ、レンズを除く)
質量 約6.7kg
動作保証温度範囲 10~40℃(相対湿度65%以下/結露しないこと)
保管温湿度範囲 -10~40℃(相対湿度85%以下[35℃の時]/結露しないこと)
*A
VDI/VDE2634-2 に定めるボールバー(2球)について当社条件により球間距離を測定した場合
当社条件:温度20±1℃/TELEレンズ使用/距離450mm/ウォーミングアップ 20分/当社処理ソフト使用/校正あり/測定対象:当社標準器(2球)/測定物配置 当社基準位置(測定空間内の10箇所)/標準器の値付けの不確かさは含みません
*B
測定条件:温度20±1℃/TELEレンズ使用/距離450mm/ウォーミングアップ 20分/測定対象 当社基準平面チャート/当社処理ソフト使用/1σ値
*C
当社処理ソフト使用

3次元データ処理ソフトウェア RANGE VIEWER 1.2仕様

主な機能
データ読み込み 独自フォーマット: .rgv(1ショットデータ群) .rvm(複数データ)
データ出力 .stl(バイナリポリゴン) .ASC(点群)
独自フォーマット: .rgv、 .rvm
測定機能 モニタ画像、プレビュー、AF・AE、測定、黒物計測
回転ステージ制御(当社別売アクセサリに対応)
編集機能 データ位置合わせ、データマージ(結合)、ポリゴン削除
描画 点群シェーディング
必要動作環境
OS Windows Vista 64bit(x64)/Windows XP 64Bit (x64)
日本語・英語・ドイツ語・中国語(簡体字)対応
CPU Core2Duo、Xeon以上
RAM 4GB以上
ディスプレイ 1280×1024以上表示可能なグラフィック機能
グラフィックボード OpenGL対応ボード (当社にて動作確認済みボードの使用を推奨)
インターフェース USB2.0ポート
  • ここに記載の内容、仕様および外観は都合により予告なしに変更する場合があります。
  • ここに記載の会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

ページトップへ戻る