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コニカミノルタ伊丹サイトの土壌・地下水調査結果について

2006年10月10日

  コニカミノルタビジネスエキスパート株式会社(本社:東京都八王子市、社長:大浦 三治)は、コニカミノルタ伊丹サイト(兵庫県伊丹市)において、同敷地内の土壌および地下水を自主的に調査したところ、基準値を上回る鉛、ヒ素、カドミウム、フッ素、ホウ素を検出しましたので、兵庫県および伊丹市に報告し、ご指導のもと浄化対策を開始いたしました。

  敷地内の土壌につきましては、1997年のISO14001認証取得を契機として自主的に調査を開始しております。2001年からはホウ素が新たに規制対象物質として追加されたため、測定を行ったところ一ヶ所の観測井において地下水基準値の約2倍で検出しました。検出結果を行政に報告し、その後も経過を観察してまいりましたが、低下が認められないため、2005年10月から2006年9月にかけて範囲を広げ敷地内全域の詳細調査を実施したところ、環境基準値を上回る上記有害物質を検出いたしました。

  今回検出された物質は主にレンズなどに加工されるガラスの材料です。それら汚染の原因は、西側境界周辺についてはガラス製造工程の排水槽・配管からの排水の漏れ、北西端については1972年頃にガラスくずなどの廃材を含んだ状態で斜面造成を行ったため、敷地周辺植栽については、70年代から80年代の建屋改変で汚染土壌が混入したため、北側緑地については、旧排水経路からの排水の漏れと推定されます。

  汚染土壌は敷地内に留まっており、敷地外への影響はないと考えております。また、汚染が確認された西側境界および北西端の地下水につきましては、比較的浅い部分に留まっているうえ、地下水量が少ないことも確認されております。そのため、汚染は限定的と推定されますが、すでに揚水対策を開始しております。また、行政から、サイト周辺の河川等の水質については問題がないと聞いております。

  今後、行政当局ともご相談しながら適切かつ本格的な浄化対策を進めてまいります。

  なお、今回検出された鉛、ヒ素、カドミウム、フッ素は既に使用しておらず、全廃しております。ホウ素は現在もガラス材料として使用しておりますが、排水処理施設・配管の管理を一層強化するとともに、万が一排水漏れが生じた場合でも直ちに確認できるように配管の地上化を進めており、万全を期しております。

  近隣にお住まいの皆様や行政には、ご迷惑、ご心配をおかけすることになり、深くお詫び申し上げます。また、近隣にお住まいの皆様に対しては、順次説明させていただく予定です。

  コニカミノルタグループでは、化学物質管理など環境リスクの低減を環境経営の重点施策の一つと捉え、グループ全体で一層の自主管理の徹底を図ってまいります。

<ご参考>

1)土壌および地下水から検出された最大基準超過倍数は、以下のとおりです。

最大基準超過の検出値

  ヒ素 カドミウム ホウ素 フッ素
土壌含有基準超過倍数 51倍 3.5倍 34倍 1.1倍 基準値以下
含有量(mg/kg) 7700 530 5100 4300 1300
(基準値)*1 (150) (150) (150) (4000) (4000)
 
土壌溶出基準超過倍数 160倍 280倍 11倍 19倍 6.5倍
溶出量(mg/L) 1.60 2.80 0.11  19 5.2
(基準値)*1 (0.01) (0.01) (0.01) (1) (0.8)
 
地下水基準超過倍数 2.2倍 2.0倍 36倍 7.4倍 1.6倍
地下水濃度(mg/L) 0.022 0.02 0.36 7.4 1.3
(基準値)*2 (0.01) (0.01) (0.01) (1) (0.8)
*1
土壌汚染対策法に規定されている基準値
*2
環境基本法に規定されている基準値

2)伊丹サイトの概要

所在地兵庫県伊丹市高台4-18
敷地面積19,550m2
設立1942年
従業員数約860人(2006年8月現在)
業務内容磁気記録媒体用ガラス基板、カメラ・プリンタ用レンズなどの製造、複写機・プリンタなど事務機器のソフトウェア開発

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