コニカミノルタ

コニカミノルタについて

気候変動への対応

物流での脱炭素化

物流に伴うCO2排出量を削減するには、輸送の効率化や環境負荷の少ない輸送手段を選ぶ必要があります。コニカミノルタでは、ワールドワイドで物流拠点・ルートの最適化による輸送距離の短縮、積載効率の向上によるコンテナ数の削減などを進めることで、物流活動に起因するCO2排出量の削減を進めています。

主な取り組み

輸送コンテナ積載の効率化(最適化)

コニカミノルタでは物量に応じた混載輸送を行うことにより、輸送時のコンテナの積載率を向上させ、CO2の削減に取り組んでいます。
例えば情報機器事業の事例として、欧州では、ドイツを拠点とした域内各国への製品配送において、製品の形状、サイズや物量の変化に応じた最適な積載実現が課題の一つとなっていますが、積載シミュレーションプログラムを導入し、積載効率の向上を図っています。
また、2016年度以来、日本での調達部品の中国、アセアン工場への海上輸送や、中国倉庫から各国販社代理店向け製品出荷、メキシコで製造の製品の米国内への陸送に着目し、梱包形態変更などの施策により積載効率向上を実現しています。

モーダルシフト(輸送手段の変更)の推進

コニカミノルタは、製品や部品の輸送手段を、航空機やトラックから、船舶や鉄道などCO2排出量の少ないものに切り替えるモーダルシフトを進めています。
例えば欧州では、オランダ・ロッテルダム港からドイツ・エメリッヒの拠点倉庫への輸送手段として、ライン河を航行するバージ(艀)を使用しています。また米国では、西海岸にあるロサンゼルス港から内陸部、東海岸に貨物を輸送する際、鉄道を利用することでCO2排出量の削減を図っています。

物流ルートの見直し・物流拠点の集約

物流活動に起因するCO2排出量の削減を進めるため、国内、海外ともに物流拠点の再編を行っています。
2022年度も前年に続き、中国、アセアンにある情報機器の製造拠点や物流拠点から全世界のお客様に出荷する製品・サービス用部品の物流ルートを見直して拠点の最適化を行い、物流の効率化を図りました。
生産調達領域では、マレーシア工場の外部倉庫と、遠隔地に複数点在する部品サプライヤ生産拠点を、工場近郊に設立したSIC(工業団地)に集約し、大幅に配送距離を短縮して、工場へのJIT(ジャストインタイム)供給を実現しました。中国の部品サプライヤからマレーシアに発送していた部品を、マレーシア国内生産に変更することによっても、輸送距離を大幅に短縮しています。
また、日本国内の物流についてもLLP(リード・ロジスティクス・プロバイダー)の積極的な活用により、物流拠点再編やルートの見直し、他社とのシェアリングなど、戦略的に物流の効率化に取り組み、CO2排出量の削減を進めました。さらに、物流ルートや拠点を効率化することにより、物流倉庫のスペースやエネルギーの削減にもつながっています。

ミルクラン(巡回集荷)

ミルクランとは、牛乳業者が複数の牧場を回って牛乳を集めることに由来する名称で、製造業では、各部品メーカーから個別に納品を受けるのではなく、複数のメーカーを巡回して集荷する輸送方式を指します。
コニカミノルタでは、情報機器の部品メーカーが集中する中国・華東地区では無錫市および上海、蘇州近郊で、華南地区では東莞市および深圳市近郊で、さらにマレーシアでもクアラ・ルンプール、ジョホールにてミルクランを採用しています。これにより、トラックの走行距離が相対的に減少し、CO2排出量の削減につながります。
また、部品を段ボールでなく専用の通い箱に入れて輸送することで、廃棄物の削減にも寄与しています。

共同輸送

国内販売会社のコニカミノルタジャパン株式会社は関東・甲信越エリアにて、設置作業を含めたビジネス市場向け商品の共同配送をエプソン販売株式会社と行っています。
また、国内では、ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)の動脈物流共同化配送のメーカー9社に参加し、2021年11月から北海道道北地区でラストワンマイル共同配送の先行実施を開始いたしました。
 (出典元:JBMIAウェブサイト)
これらの取り組みにより、高品質な納品・設置作業でお客様の満足度向上につなげるとともにCO2排出量削減にも貢献しています。

アメリカの販売会社の運送にともなうCO₂の削減活動

コニカミノルタビジネスソリューションズ(USA)社は、米国環境保護庁(United States Environmental Protection Agency:EPA)が運営するSmartWayプログラムのメンバーです。このプログラムは、貨物輸送の効率性を測定、ベンチマーク、改善することで、企業のサプライチェーンの持続可能性の向上を支援するものです。
コニカミノルタビジネスソリューションズ(USA)社は、このプログラムのメンバーとして、以下のことに取り組んでいます。

  • 物流活動における排出量と燃料使用量の削減
  • 50%以上の商品を、SmartWay運搬業者を通して出荷する
  • 鉄道車両やトラックトレーラー活用、アイドリングを避けて運行距離を低減
  • 複数の注文をまとめて配送

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