コニカミノルタについて

重合法トナーとは、プラスチックの元となる樹脂や着色剤の粒子を、化学反応で結合させることによって製造される、高性能トナーです。プラスチックの塊を細かく砕いて製造される、従来の粉砕法トナーとは異なり、一つひとつのトナー粒子の構造を精密にコントロールすることが可能なため、任意の粒径や形状の粒子を形成できるうえ、さまざまな特長をもたせることができます。
コニカミノルタはこれまで、高画質印刷を実現し、環境負荷を減らすことができるトナーとして、重合法トナーの開発を進めてきました。そして現在も、さらなる高性能の実現を目指して、重合法トナーを進化させ続けています。

デジタル複合機やプリンターの印刷で、最も多くの電力を消費するのは、トナーを熱で溶かして紙に定着させる工程です。粒子が細かく、粒径や形状が均一にそろっている重合法トナーは、粉砕法トナーに比べて熱が伝わりやすく、低い温度で溶けるため、紙に定着する際の消費電力を低減できます。
この低温定着性能による省電力化をさらに追求するため、コニカミノルタは、内側の柔らかい樹脂を薄膜の硬い樹脂が包み込む、独自の「コアシェル構造」を備えた重合法トナー「デジタルトナーHD」を開発しました。このトナーは、より低い温度で溶ける性質をもちながら、高速印刷に耐える耐熱性を両立しています。そのため、低速機から高速機までのすべてのカテゴリーの製品に、重合法トナーを搭載できるようになりました。
また、重合法トナーの粒子が小さいことから、同じ画像を印刷する場合に使用するトナーの量が少なくて済むため、省資源にも貢献します。

コニカミノルタは、2000年に重合法トナーの製造を開始して以来、トナー原料の約9%に植物由来のバイオマス※1原料を使用してきました。
コニカミノルタの重合法トナーは、製造工程においてワックス成分を均一に含有させ、オイルレス定着※2を実現しています。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーすべてのワックス成分に、植物由来の原料を使用することで、限りある石油由来資源の使用量の抑制に貢献しています。

粉砕法トナーは、いったん合成されたプラスチックの塊を砕くため、製造工程が複雑で、粉砕時には大きなエネルギーを消費します。また、規格外の大きさの粒子が発生するため、選別が不可欠で、生産ロスも発生します。
これに対して重合法トナーは、トナー粒子を化学的に合成するというシンプルな製造工程のため、消費エネルギーが少なくて済むほか、均一な粒子が得られるため、選別工程も最小限で済みます。このため、製造時のCO2や、酸性雨の原因になるSOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)の発生を、粉砕法と比較して削減でき、環境負荷を大幅に低減しています。